秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

タンポポ(続)

 

 

前号では「タンポポ」の写真をいっぱい掲載しましたが、本号ではタンポポについてのウィキペディア(ja.m.wikipdedia.org)の説明を掲載します。知らないこともあり、ビックリしました。どうぞ、お読みください。

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<名称>

○日本語では古くはフジナタナと呼ばれていた。地方によっては、クズナタンホホツヅミグサフチナフジナタンポグサなどの方言名がある。

 

  • 英語名のダンディライオン(dandelion)は、フランス語で「ライオンの歯」を意味するダン=ド=リオン(dent-de-lion)に由来し、これはギザギザした葉がライオンの牙を連想させることによる。
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  • また、綿毛の球状の部分を指し、崩れるように散っていく様から、英名ブローボールス(blowball)ともいう。
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  • 現代のフランス語ではピサンリ(pissenlit)というが、piss-en-litで「ベッドの中のおしっこ」という意味である。これはタンポポ利尿作用があると考えられているためである。中国の「蒲公英」は、モウコタンポポである。

 

<特徴>

 ○道端や野原、草原に多い多年草で、広く一般に知られている。日当たりの良いところでは、大きな群落をつくって黄色い花が地面を覆い。花後にできた白色の丸い冠毛が風に乗って飛び交う様子が、春の風物詩となっている。

 

 ○生命力の強い植物で、アスファルトの裂け目から生えることもある。都市部に多いのは、西洋タンポポである。地面の草丈は15cm内外で、花は一般に黄色であるが、白花もある。50cm以上もの太く長いゴボウのような根を持ち、長いもので1m以上にもなる。

 

 ○葉は根本から直接放射状に出て生い茂り、細長くギザギザがあり、羽状に裂けるか、不正鋸歯がある。茎葉を傷つけると、白い乳液が出る。花期は春(3 - 5月ごろ)で、花茎を出して黄色から白色の頭状花を一つ付け、花茎は分岐しない。

 

 ○頭状花は、多くの舌状花が集まってできている。頭状花の基部は、ふつうの花の萼に相当する総苞と呼ばれる部分に囲まれている。花が咲き終わると、花茎は一旦倒れ、数日後に再び立ち上がって、花を付けていたときよりも高く伸びる

 

 ○立ち上がった花茎の先端にできる果実は、綿毛(冠毛)の付いた種子を作り、湿度が低い時に綿毛を球状に展開して、風によって飛び散る。古典園芸植物の一つで、江戸時代末期には園芸化され数十の品種があった。

 

<花の特徴>

 ○タンポポの種類を問わず、花は朝に開き、夕方に閉じる。雨は降らなければ、花は3日連続して、規則正しく開閉する。

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<写真=Atelier 秀樹>

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139巻4119号2023.4.9/hideki-sansho.hatenablog.com.1159