親川記 5)
小 名 木 川 (2013年4月11日) / Atelier秀樹
川(人工河川)歩きもいよいよ佳境。4月11日(木)には、江東区を東西に横断して流れる人工河川「小名木川」へ行ってきた。隅田川と旧中川を結び、途中横十間川、大横川と交差する小名木川は、東西約5㎞の運河で川幅が広く、しかも人工河川らしく完全な直線で、水量も豊かである。
家康が行徳塩田からの塩運搬用に、小名木四郎兵衛に命じて開削したので小名木川。「塩の道」とも呼ばれる。川の北側を深川八郎右衛門が開拓して「深川村」、南側は埋めた建てられて「海辺新田」となった。桜の植樹は少ないが、整備された「小名木川しおのみち」は、区民(都民)の憩い・散策などに格好のコースだ。
さて今日は都営新宿線の東大島駅で下車。面白い事に、この駅は旧中川を跨いでいるので、鉄橋に「都営新宿線東大島駅」と駅名が大きく掲示されている。すぐ近くが都立大島・小松川公園。旧中川に架かる中川大橋と平成橋が見える。
旧中川と小名木川が接している橋が「番所橋」。小名木川はここから西へ進むロングコース。何しろ真っすぐな川なので、遠くまで見通せる遊覧船も走っている。
しばらく歩くと仙台堀川との交差点。豪華な「塩の道橋」。仙台堀川公園の写真を撮る。突然遠方にスカイツリーが現れたので、これもパチリ、忙しい。小名木川は川幅が広いので、物資輸送船も往来している。「小名木川しおのみち」の自転車通るべからず、犬の糞は持ち帰るべし、などの綺麗な掲示板がある。
大島稲荷神社。境内に「詩聖松尾芭蕉翁」の座像と「五月雨やあつめて早し最上川」の句碑もある。歩きのコースは東から西へ。→丸八橋(丸八通)、砂島橋(歩行者自転車専用)、進開橋、北砂緑道公園。「砂町を愛した詩人石田波郷生誕百年記念」の句碑が2つ建っている。北砂緑道公園、釜屋の渡し跡。
横十間川との交差点「小名木川クローバー橋」。交差近くの横十間川水門橋、横十間川親水公園、遠くのスカイツリーもパチリ。→都立墨東養護学校、小名木川橋(4ツ目通)、小松橋、扇橋閘門(水位の調整施設)、新扇橋(大門通)。
直ぐに大横川と交差。大横川の猿江橋と扇橋をパチリ。→新高橋、大富橋(三つ目通り)、東深川橋、西深川橋高橋(清澄通り)。そして、終点(隅田川に合流)の「万年橋」。
万年橋の前に、清洲二丁目にある相撲部屋を覗いてみることにした。近くの人に尋ねたら、一角に相撲部屋がいくつかあるとのこと。錣山部屋、TAIHOU BLD.、大嶽部屋・大鵬道場、高田川部屋、北の湖部屋の順にまわり、写真撮影。後で調べたら尾車部屋もあったが、見つからなかった。
最後は、隅田川への合流点「万年橋」。今日の長い小名木川歩きのゴールだ。万年橋は立派で、隅田川はいつ来てもでっかい。また、此処から望む隅田川の「新大橋」が素晴らしい。
下流側には面白い形の「清洲橋」。「ケルンの眺めーここから前方に見える清洲橋は、ドイツ・ケルン市に架けられたライン河の吊り橋をモデルにしています。この場所からの眺めが一番美しいといわれています」の案内板が出ている。
万年橋から万年橋通りを北上すると直ぐに川船番所跡、芭蕉記念館。そして新大橋通りを右折(東進)したら都営地下鉄森下駅。ここから帰宅。
<写真撮影>
以上、墨田区、江東区の5つの川(人工河川)を歩いたが、その都度カメラ持参し
た。杖をつき地図帳を見ながらの撮影は楽ではないが、初めて歩く川を写すのは楽しかった。帰宅して直ぐに撮った写真をMacBookに取り込んでスライドショーで見るのが楽しい。
(秀樹杉松 83巻/2391号)