秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

一之江境川・仲井堀

 親川記:東京の川歩き(9)  / Atelier秀樹

一之江境川(親水公園)・仲井堀(親水緑道) (2013年5月22日)

  4日前に江戸川区の「新川」を歩いた。その時知ったのが「一之江境川」(新渡橋で新川に合流)。直ぐにでも行く予定だったが、天候異変(雨降り・冬再来を思わせる寒さ)のため、好天の今日4月22日(月)やっと出かけた。なお予定外であったが、歩いている途中で地元民に教えてもらった、近くの仲井掘親水緑道」にも足を踏み入れた。

 

 出がけ前に、我が家のコデマリカキツバタツツジが咲いているのでカメラに収める。

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都営地下鉄新宿線船堀駅下車。船堀街道を南下、新川の宇喜田橋を左折して東に進む。今日は晴天なので川の景色も格別に佳い。北方面から新川橋へ流れ込むのが「一之江境川」なので、ここから一之江境川の遡行を開始。

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入り口には「一之江境川親水公園」の大きな看板と石碑、更に「健康の道、距離3280メートル」の指標もある。

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これまで歩いた堀川とちがい、この川は自然に流れる小川のようで、♭春の小川はさらさら行くよ・・・の唱歌を思い出す。ただし、川は整備され、遊歩道のいろんな樹木は今や新緑、草花はきれいに咲いている

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 「公園ボランティアが活動中です」の立て看板。「グリーンアドベンチャー、この木何の木?」もある。桜は八重もほとんど終わっているが、ツツジとフジの花は今が盛りだ。まさに区民に親しまれる「健康の道」そのものである。

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川には大きな石が置かれ、水の流れがいろいろ演出されており、橋がたくさんあるが殆どは小さな人道橋で、木橋や石橋が多い。名前のついた橋は陣屋橋、宮本橋、元祖橋、三島橋(新大橋通)、共栄橋、抹香屋橋くらい。川に置かれた石の上で、暖かい春の日をいっぱい浴び、首を思い切り伸ばして、仲良く甲羅干しする亀の夫婦?。群れなして悠然と泳ぐでかい鯉。鴨?のつがい。川辺を彩る草花

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 「やすらぎ」「語らい「川は友だち」などと題し、子どもたちを配したオブジェも素敵だ。

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よく整備されてはいるが、大きな置き石など、全体に自然の姿が再現されている。“♪岸のスミレやレンゲの花”そのものは見当たらないが、当に♭春の小川はさらさら行くよ、だ。懐かしい子供の頃を思い出しながら、パチリ、パチリと撮りまくる。日枝神社、馬場八幡宮円福寺、水神宮などの神社仏閣もある。

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 昼近くに円福寺近くでヨーグルト配達員と出会い、一本求めて乾ききった喉をうるおす。お腹もすいたのでこの辺に食事できるところが無いか尋ねたら、有名人も来るおいしい蕎麦屋さんを教えてくれた。他にもいろいろ教えてもらい、しばらく立ち話したので、記念に許しを得てパチリ。近づいた一之江境川の水源を目指して歩きを再開。

 間もなく自転車で散策していた近所の古老(80歳過ぎというが若い)にちょっと話しかけたら、気があって?長い立ち話となった。記念に(お許しを得て)パチリ。

 直ぐに京葉道路(上を高速が走る)と環七の交差点に出た。交差点を渡ってまもなく、やっと水源に辿り着いた。ここが一之江境川親水公園の入口ということになる。水源は新中川だが、最初の部分は暗渠にしてあるので、外から見ると直接両川は繋がっていない。土手を登って新中川の流れに見入る。

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 引き返して近くの「一之江抹香亭」に寄る。抹香屋田沢家は旧東一之江村の旧家。さくらそう開催中であった。抹香屋橋もある。

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 お腹もすいたので、先刻ヤクルトおばさんに教わった蕎麦屋さんへ行ったら長寿庵だった。地元特産の小松菜を使った「小松菜うどん」がこの店の名物だと後でわかったが、それと知らずにお決まり(一番安い)かけそばを頼んだ。お店の奥さんやご主人と話がはずみ、近くに有名な「一之江名主屋敷」と、途切れ途切れにしか残ってないが「仲井堀親水緑道」があることを教えてもらった。

 そこで、昼食後コースを逆戻り。椿橋(南椿橋と新椿橋の二本が架かっている)を通って新中川を渡って名主屋敷へ。古い家屋と広い庭が残されており、庭いっぱいに植えられている樹木の写真を何枚か撮る。

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椿橋からの新中川の流れ、上流・下流の橋も遠望できて素晴らしい。

 さて今度は長寿庵のご主人に教わった、一之江駅近くの「仲井堀親水緑道」を目指して環七を南下。この辺りかなと探すが見つからず、歩行者に訊いてやっとわかる。なるほど暗渠部分と水流が交互に現れ両岸を大きな石で守られた、途切れ途切れの珍しい細川だ。自宅前にいた古老?に中井掘のことをきいたら、見るだけでなく勉強した方が面白いだろうと、積極的に歴史や由来を語ってくれた

 以前は中川から流れ出た川が氾濫したこと、辺り一面が田んぼで川から水を引いていたこと、全くのドブ川で臭かったこと、暗渠化を巡って地元の意見が分かれたこなど。勉強になった。此処でも、川に歴史ありだ。感謝の気持と記念にしたいので、了承を得た上でカメラに収まっていただいた。

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 今日はあちこちで地元の方と会話を交わせて、非常に有益であった。下町の人の心にも触れることができた一之江駅の直ぐ近くが新中川なので、地下鉄に乗る前に、もう一度川に行き、青色の格好いい「明和橋」をパチリ。ちょうどカメラの電池も切れ、辺りも暗くなりかけたので、やっとのことで長かった今日の一之江境川親水公園と仲井堀親水緑道歩きを終了。都営地下鉄一之江駅から帰宅。

                         (秀樹杉松 83巻/2395号)