秀樹杉松

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不思議な響きを持つ坂道「ダンジャ坂」(三浦哲郎氏にゆかり) ー 坂研究メモNo.12:岩手県の坂 (8)

 

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岩手県の坂
を調べていたら、聞いたことのない坂名がまたまた出てきました。

二戸市にある「ダンジャ坂」

”これ何じゃ?”と、二戸市観光協会HP(「いわてのてっぺん Japanの郷 にのへ」 ninohe-kanko.com)を開いたら、次のように出ています。

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ダンジャ坂

 

三浦哲郎の「生活」と「物語」が交錯する坂道。不思議な響きを持つ坂道。

 

「ダンジャ坂」は、座敷わらしがいるとされる亀麿神社から、長川を渡り、三浦哲郎ゆかりの家に向かう山の坂道です。

ダンジャ坂という不思議な響きの坂の名前は、作家・三浦哲郎の父の実家の屋号、「壇沢」の読み「ダンジャ」に由来しています。春には桜や水仙、夏はホタル、秋は紅葉、冬は雪化粧になる小径。三浦哲郎の物語の世界を写し出しているようです。

 

ユタとふしぎな仲間たち」の「ダンジャ」

物語「ユタとふしぎな仲間たち」には「ダンジャ」という名前の座敷わらしが登場します。ダンジャはこの壇沢で生まれた設定です。三浦哲郎は、このダンジャをどのような思いで描いたのか、気になるところです。(ninohe-kanko.com

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<註>

三浦哲郎(1931~2010)

青森県八戸市生れ。早大仏文科卒。作家。1961年「忍ぶ川」で芥川賞を受賞。日本芸術院会員。

 

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写真:Atelier秀樹

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『秀樹杉松』123巻3794号 2021.6.20/ hideki-sansho.hatenablog.com #834