○昨日の「神田川を歩く」で、びっくりする事がおきました。「6)丸山橋」の写真を撮り終え、次の「7)神田橋」へ向かおうとしたが、神田川両側の遊歩道が無い。こういう事はタマにあるので、左へ直角に折れ、交差点を右折しました。
○ところが、相当の距離を歩いたのに神田川へ戻る(右折する)道路がない。仕方なしに前へ進んだら、「銀蔵橋」という古ぼけた感じの橋につき当たりました。「神田橋」の筈が「銀蔵橋」とはおかしい!十分に調べてきたので「そんな筈はないが、「念のため次の橋まで行ってみよう」と先へ進んだら、またも全く知らない別の名前の橋に突き当たりました。
................................................................
○この現実に直面し「近くの住民に訊く以外に方法はない」と判断。ところが、日曜日の早朝なので歩いている人は居ない!しばらく待ったら、やっと近くのお宅から女性(奥様?)が出てきた。外出ではないようなので、すぐ話しかけねば!と思ったが、「知らない通行人の男が住民の女性に接近する」と受け取られかねないので躊躇。
○意を決して、「すみませんが、お話を聞いていただけないでしょうか」と切り出した。「何でしょうか?」と答えてくださったので、「神田川を歩いて橋の写真を撮っている者ですが、ある筈の「神田橋」が見つからず、逆にある筈のない『銀蔵橋』に出会った」と説明しました。賢夫人と思しき女性は、私の疑問や困っている事情をしっかり理解し、受け止めてくださったようで、「少しお待ちください。地図を持ってきますから」。
○件の女性は地図を見せながら、「あなたが見つけられた『銀蔵橋』は神田川にかかる橋ではなく、井の頭線を跨ぐ”跨線橋”なんです。ですから、神田川に戻らなければならない」と話され、神田川に出る道順を詳しく何度も丁寧に教えてくれたのです。
○賢女の見事なる応答と打開策に感心すると同時に、見知らぬ、しかも男に真摯に対応してくださったことに、感銘し、感謝を申し上げます。今度の一連の「神田川歩き」でも、道に迷ったり、とんだミステークをしでかし、歩いている大人や学生さんたちに、随分とお世話になり助けていただきました。
○女性に教えていただいた道順で神田川へ戻り、予定通りに 7)神田橋 にやっと辿り着き、写真に収めることができました。ありがとうございました。
………………………………………
○さて、『秀樹杉松』前号で「詳しくは次号で」と書いた「銀蔵橋」に戻ります。神田川にかかる橋ではなく、井の頭線をまたぐ”跨線橋”であることが判明したわけですが、要すれば、跨線橋を川の橋と見誤ったためのトラブルだったのです。
○スマホ検索したら、以下のように出てきました。(引用させていただきます)
→
跨線橋(こせんきょう)とは橋の一種で、鉄道線路を跨ぐもの。道路を跨ぐ橋は跨道橋という。(wikipedia)
→
銀蔵橋と高井戸線
井の頭線の久我山・三鷹台の切り通し区間に三本の跨線橋があります。そのうち、三鷹台に一番近い跨線橋が、井の頭線開業時に架けられた「銀蔵橋」です。(Oka Laboratory 備忘録)
→
東京回想・陸橋 銀蔵橋(ぎんざうばし)
【所在地】杉並区久我山3。
【現陸橋架橋年】昭和8年。
【形状】切通しを走る鉄道線路を越える橋。
【乗り越えるもの】井の頭線。(Ameba (ameblo.jp)
…………………………………………………………………………
6)丸山橋~7)神田橋で遭遇した今回のハップニング、すなわち
”神田橋が銀蔵橋に化けた”真相は、『神田橋再発見』(神田川ネットワーク編) p.11掲載の図示を見て、ようやく「なるほど!」と納得できた。
『神田川再発見』(神田川ネットワーク編) p.11掲載の図 ↑
→
○上図の左から右へ神田川が流れ、丸山橋へ着く直前を見ると、神田川の左右に遊歩道がある。それが、丸山橋からは左右両側の遊歩道が消える。このことを知らずに、丸山橋の左側の遊歩道を歩こうとした。遊歩道が途絶えているので左折し、交差点(図で「三鷹台駅北」)を右折し、次の交差点で右折して神田川へ戻ろうとした。
○神田川へ戻る道がなかなか見つからず、なお前進したら突然「銀蔵橋」に突き当たった。結論を言えば、この「銀蔵橋」は神田川に架かる橋ではなく、井の頭線をまたぐ”跨線橋”だったのです。
~以上が真相。
…………………………………………
文/写真:Atelier秀樹
…………………………………………
『秀樹杉松』136巻4041号 2022.12.6/ hideki-sansho.hatenablog.com #1081