桜ほころぶ神田川
東京の桜の開花宣言が出た直後に、夏のような暖かさと冬のような寒さが交互に到来。桜も足踏みした感じの昨今です。昨日(3月24日)神田川辺りを散策しました。「咲いている花」もありましたが、「綻んでいる蕾」もありました。何枚か撮ってきたので投稿します。今週半ばには見頃となり、週末は満開でしょうか。 / Atelier秀樹
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『秀樹杉松』105巻2826号 2019.3.25/ hideki-sansho.hatenablog.com #466
三陸鉄道「リアス線」の全線開業を喜ぶ 〜 震災で不通の宮古-釜石間が移管され、8年ぶりに開通
おめでとう、三陸鉄道「リアス線」全線開通!
3.11大災害から8年、嬉しいニュースです。東北出身者として、特に感慨深いです。久慈(くじ)から盛(さかり)までのリアス線全線136kmを、いつの日か乗ってみたいなあ。
地元の「岩手日報」の報道をお伝えします。/ Atelier秀樹
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三陸鉄道リアス線が開通 震災不通区間8年ぶり解消
第三セクター三陸鉄道の「リアス線」が23日、開通した。2011年3月の東日本大震災の津波で不通となったJR山田線宮古―釜石間が移管され、久慈(久慈市)―盛(大船渡市)の163キロを結ぶ。三セクの鉄道では日本最長となり、本県での震災による不通区間は8年ぶりに解消。
釜石駅(釜石市)で出発式が行われた後、公募で選ばれた一般乗客や来賓らを乗せた記念列車が、釜石―宮古で運行。24日以降は通常のダイヤとなる。中村一郎社長は「被災地の皆さまにとっても大きな希望になるよう頑張りたい」と話した。(岩手日報 iwate-np.co.jp)
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『秀樹杉松』105巻2824号 2019.3.23 /hideki-sansho.hatenablog #464
道ばたの花 ~桜の開花に先駆けて、いろんな美しい花が咲いています。
最近は外出や散歩にはスマホ持参が原則で、道端(道路に面した個人宅も含む)に咲いている綺麗な花を見つけると、ついつい写真に撮ってしまいます。桜の開花も迫り、しばらくは「花といえば桜」になるでしょうが、その直前の道端に咲く美しい花々を称えて、ブログに投稿することにしました。
山本有三『路傍の石』が頭にあったので、タイトルを「路傍の花」にしようかと思い、念のため、既に誰か使っているのかネットで調べました。そうしたら「♪路傍の花」(大川栄策の曲)が出てきました。
そこで、本稿のタイトルは「道ばたの花」としました。誰でもが日常的に見かける平凡な花に過ぎないが、注目を浴びる派手な桜の花に先駆けて、道端に咲く花々を愛でてください。
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『秀樹杉松』105巻2823号 2019.3.19/ hideki-sansho.hatenablog.com #463
「オペレッタ劇団ともしび」の『トラの恩がえし』に感動し、何回も落涙しました。
↑ 会場で配られた今日の公演説明資料から
きょう3月17日、文京区シビックホールで行われた、
オペレッタ『トラの恩がえし』(オペレッタ劇団ともしび)に行ってきました。主催は、◎参加・体験・感動!ふれあいこども祭り実行委員会、◎東京都、◎公益財団法人 東京都歴史文化財団で、2月から3月にかけて都内6か所で開催される「ふれあい こどもまつり」の一環でした。
「うたごえ喫茶ともしび」には時々行って歌いますが、
「オペレッタ劇団ともしび」の公演は今日初めてでした。ともしびグループの説明資料によると、オペレッタ劇団ともしびは1962年に発足し、子どもから大人までを対象とした公演活動を、現在は全国で200回以上展開しているそうです。また、厚生省(現在の厚生労働省)中央児童福祉審議会特別推薦文化財の指定や、文化庁の助成後援を受けるなど、生で演じ歌い演奏するアンサンブルが魅力と高い評価を受けているようです。
実を言うと、今日の公演『トラの恩がえし』は、内容をあまり知らずに出かけ、「子どもは喜ぶだろうが、大人にはどうなんだろう」と思ってました。ところが、子どもたちが喜ぶのはそのとおりでしたが、①その子どもたちも喜ぶだけでなく、感動している様子も伝わってきました。②そして何よりも、
私自身が何回も涙が出て困ったのです。ハンカチを取り出して、何回も涙を拭きました。全く予想外で、大人を泣かせるものすごいオペレッタでした。
なるほど、厚労省中央児童福祉審議会「特別推薦文化財」の指定や、文化庁の助成後援を受けるのも当然でしょう。
数日後に大腸カメラと胃カメラ検査があるので、なんとなくパッとしない気分もあったのですが、今日のオペレッタの感動で、気持ちもスッキリしました。久々に“感動の涙”を流し、観に行ってよかったと、熱演・好演した「オペレッタ劇団ともしび」の皆さんに、改めて感謝とお礼の拍手を送ります!有難うございました。素晴らしかったです!
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『秀樹杉松』105巻2822号 2019.3.17/ hideki-sansho.hatenablog.com #462
真藤順丈『宝島』を読む ~米占領下時代の沖縄に繰り広げられた「戦果アギヤー」
↑真藤順丈『宝島 HERO's ISLAND』 講談社 2018年刊
書店の新刊書コーナーで分厚い小説・真藤順丈『宝島』を見つけました。直木賞受賞作品で沖縄が舞台。ちょうど橋下徹『沖縄問題、解決策はこれだ!これで沖縄は再生する』の読書メモを、本誌『秀樹杉松』に連載中であったので、「沖縄」と「直木賞」のキーワードに惹かれて、早速買い求めて読み始めましたた。ですが、今年は正月から何かと多忙だったので、断続的に時々読む格好となり、1ヶ月以上かけてやっと読みきりました。何しろ、本の厚さが3cm、541ページという大作なのです。
正直言って、自分がいかに沖縄(特に本書の舞台となるアメリカ占領統治下)に無知であるかを知らされました。最初のページに“戦果”、3ページ目に“戦果アギヤー”という言葉、が出てきた。先ずはこれでまごついた。全く聞いたことがない。
実際にそんな言葉があるのか、それともこの小説の“造語”なのか?読み進むと、登場人物らの会話から、どうやら、米軍基地から物資を奪って貧しい人や困っている人たちに分け与えること、「戦果をあげる者」という意味らしいことがわかったのです。
<註>
戦果アギヤー(せんかアギヤー)とは、アメリカ統治下時代の沖縄県で発生した略奪行為。「戦果をあげる者」という意味である。 元来は沖縄戦のときに、敵のアメリカ軍陣地から食料等を奪取することを指していた。(Wikipedia)
登場人物が多い小説は名前を覚えるのに大変ですが、真藤順丈さん(初めて知りました)作の本書は少数の主役たちなので、その点ホッとしました。戦果アギヤーのリーダーわれらがオンちゃん、親友のグスク、弟のレイ、そしてヤマコの4人が主役。
小説の構成は、
第一部 リューキューの青 1952 ― 1954
第二部 悪霊の踊るシマ 1958 ― 1963
第三部 センカアギヤーの帰還 1965 ― 1972
本書の幕開けは敗戦7年後の1952年の沖縄で、主人公たちは若い。オンちゃん20歳、グスク19歳、レイは17歳になったばかりの夏の夜。嘉手納空軍基地(キャンプ・カデナ)が “戦果”の対象。ここから物語は始まり、沖縄の本土復帰の1972年で終わります。これ以上は書きません。長編小説としても面白いし、何よりも「沖縄問題」を知り・考える恰好の教材にもなります。未読の方にはお勧めします。
<註>
R.L.Stevenson『宝島 TREASURE ISLAND』と紛らわしい書名ですが、真藤順丈作の小説の書名は『宝島 HERO’s ISLAND』となっています。
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『秀樹杉松』105巻2821号 2019.3.14/ hideki-sansho.hatenablog.com #461