峠の茶屋で一服　～「坂めぐり」つぶやき（6）～坂学会～

　今まで書いてきたように、こんな大げさな坂めぐりになる筈ではなかったのです。だから、「地図に坂名が乗っている港区の坂」を歩いてみよう、という軽い気持ちからでした。それが坂めぐりの魅力に取り込まれて範囲が拡大し、ネット情報から「日本坂道学会」を知り、そのサイト「東京２３区の坂道」リストを使わせてもらうようになりました。坂に学会があることにびっくりし、しかも「タモリ副会長」に親近感を覚え、「日本坂道学会」という名称に引き込まれました。

　この段階ではもう一つの学会「坂学会」があることは知りませんでしたが、ネットをいじっているうちに存在に遭遇したので。３文字の簡潔な学会名称だが、発足当初は「日本坂学会」だったのを翌年「坂学会」に名称変更した事情をHPで知り、発足宣言に共鳴し、今後はこれに依拠しようと決めました。私の坂めぐりがいわば第１期から第２期に発展し、若干の曲折の上で、「日本坂道学会/東京２３区の坂道」リストの坂数を超えたのは、こうした経緯によります。

　約１年前の本ブログ（2017/12/22）において、私は「日本坂道学会」を紹介しています。タイトルは、→ 日本坂道学会（2000～）と日本坂学会→坂学会（2005設立、2006改称）～続・坂めぐりのお勉強～　タモリ副会長の「日本坂道学会」を調べました。　/ Atelier秀樹

（hideki-sansho.hatenablog.com/entry/2017/12/22/092825）

　お読みでない方はアクセスしてみてください。ご覧のように会長。副会長二人だけの「日本坂道学会」立ち上げのエピソード、をWikipedia引用で紹介しましたので、今回は「坂学会」の発足宣言と名称変更の告知文を掲載します。

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◉坂学会　The Slope Society of Japan

　全国　坂のプロフィール

　研究会報告書

　研究発表

　寄稿

　坂巡検

　イベント

　リンク

　　日本の坂道百選

　　東京２３区の坂道　

　　　＜編註＞　足立区から目黒区まで、区名のアイウエオ順（２０区：江戸川、葛飾、中央の３区には名前のついた坂はない）

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◉坂学会発足宣言

　私たちは、坂道を文化資産として認識し、坂道をめぐる歴史や文化を探求し、

　これを社会に広めることによって、坂道愛好者に資するとともに、これらの活

　動を通じて坂道愛好者の増加をはかり、「坂道」への社会の理解・関心を高め

　るために坂学会を発足する。将来的には「坂道学」の確立を目標とする。

　　１．私たちは、坂道を愛し、これを文化資産としてとらえます。

　　２．私たちは、坂道に関する歴史や文化をはじめ多くのことを学びます。

　　３．私たちは、坂道に関する学習や研究の成果を社会に発表するとともにこ

　　　　れらを通じて坂道愛好者の増加を目指します。

　　４．私たちは、坂道を愛好する人々との交流を大切にします。

　　５．私たちは、自ら坂道を歩き、学ぶことによって、知識と健康の向上をは

　　　　かります。

　　　　　　　２００５年８月１８日

　　　　　坂学会　理事長　　原征男

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◉学会の名称変更について

　会の名称を「日本坂学会」から「坂学会」に変更しました。

　広く「坂道」を愛する活動との本会の趣旨から見て、敢えて「日本」という名称を冠する必要はなく、より「体」を表わすとして「坂」一字の簡素な名前にしました。もちろん広く世界の坂をという気持も、「坂道」に関することは何でも… という気持も込められています。

　加えて「日本坂」という地名（トンネル火災で有名）もあり、誤解されたくない面も考慮しました。

　いずれにしても、従来同様「坂道」に関する色々な研究や歩きなどを楽しむという趣旨に近づけたつもりなので、ご理解のうえ、一層会の活動の充実をはかっていきたいと考えています。

２００６年５月坂学会　理事長　原征男（www.sakagakkai.org）

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　『秀樹杉松』99巻2716号 2018-10-30/ hideki-sansho.hatenablog.com #356　