問題発言で内外から批判を浴びていた、森喜朗・東京五輪組織委員会会長。やっと退任の意向を自民党首脳に伝えた、との臨時ニュースが流れました。当然のことでしょう。
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「発言を取り消して謝っているのだから」と遺留する動きも見られ、そいう体質も問われていたが、各界・各層・関係者、内外からの連日の厳しい批判の前に、ついにダウン。
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最も注目されていたのは、開催都市の責任者小池百合子・東京都知事でした。私は、小池都知事がどういう局面でどう出るか、注視していました。この両日、やっと腰をあげましたね。
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開催が伝えられた4者協議(IOC/JOC/都知事/担当大臣)について、今ここで4者会議をしても、あまりポジティブな情報の発信にならないんじゃないかと思うので、「私は出席することはないと思う」と発言。
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これについて、「開催地の責任者らしくない。他人事みたいな言い方だ」とか「もっとはっきり、言うべきだ」とか、「自ら乗り出して事態を収拾すべきだ」etc.の批判もあった。
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だが私は違う。小池さんらしいやり方・彼女らしい言い方が、森退陣の決定打になったったと思います。野球で言えば、直球・豪速球を避けて、軟球・変化球で、見事三振に打ち取ったのです。
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「開催都市の都知事なんだから、責任者らしく自ら乗り出して解決策を打ち出せ」の批判に、今回ちゃんと応えたのだ、と私は思います。「辞任」の言葉を使わずに、よく考え抜いた、小池さんらしい(らしくないとの見方あるかも)解決を演出しました。
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さすが小池都知事! ”強打者”(自・他称)の心理を知り尽くした、絶妙の配球。都知事の小池百合子さん、担当大臣の橋本聖子さん、日本の女性陣はみんな立派ですね!
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』120巻3731号 2021.2.11/ hideki-sansho.hatenablog.com #771