①阿部智里さんの小説<八咫烏シリーズ>、②カラス国での”ポスト助さん” 争い、③東京パラリンピック閉会式
①阿部智里さんの小説<八咫烏シリーズ>は、以下の6篇で第一部が完結しました。
1 烏に単は似合わない 2 烏は主を選ばない 3 黄金の烏 4 空棺の烏 5 玉依姫 6 弥栄の烏
そして、「楽園の烏」で第二部が始まりました。
今「弥栄の烏」を読んでますが、終わり次第「楽園の烏」を読み始める予定です。
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「八咫烏」をなんと読むか、最初は戸惑いましたが、ヤタガラスだと知ってびっくりしました。
調べたら、
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八咫烏(ヤタガラス)は、「日本神話で、神武天皇の東征のとき、熊野から大和へ入る山中を導くため、天照大神から遣わされた烏」 (コトバンク kotobank.jp) と出てきました。
そういえば、戦前の国民学校時代に、似たような「ヤ」で始まる言葉を教わったことを思い出します。
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○ヤタ(ノ)カガミ(八咫鏡)=三種の神器の一つ。天照大神が天の岩戸に隠れた時、イシコリドメノミコトが作ったと伝える鏡(国語大辞典)
○ヤマタノオロチ(八岐大蛇)=古事記、日本書紀の神話に出て来る、身が一つで頭と尾が八つある大蛇。スサノオノミコトが退治し、その尾からアマノムラクモノツルギが出たという(同上」
なにせ戦時中だったので、天照大神(アマテラスオオミカミ)・イザナギノミコト・イザナミノミコト・ニニギノミコト・スサノオノミコトなど、さんざん叩き込まれたものでした。
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ヤタはヤアタの変化(ヤアタ→ヤタ)なそうで、八咫=8咫。
「アタ(咫・尺)は上代の尺度の一つ。親指と中指(一説に人差し指)とを広げた長さ」(日本国語大辞典)。
したがって八咫はけっこうな長さで、八咫烏は巨大なカラスということになりますね!
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いま読んでいる、阿部千智里<八咫烏シリーズ>はこの辺にして、次のトピックに移りましょう。
②カラス国での「ポスト助さん」争いに。
なお、これは特定の国などの話題ではなく、あくまでも八咫烏に因んだ”カラス国”の物語で、完全な寓話(下手な創作のつもり?)に過ぎません。
カラスの国では今、「助さん」が在任一年で退任するということで、「ポスト助」争いが展開されているのです。
既に立候補の意思を表明している烏、考慮中の烏など、6羽ぐらいが取り沙汰されているようです、ね。(思いついたままの列挙で、順不同です)
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○海山 聞太(うみやま もんた)
○山田 大助(やまだ だいすけ)
○岩波 携(いわなみ すがる)
○上町 浩二(うえまち こうじ)
○中村 夏江(なかむら なつえ)
○矢畑 清子(やばた きよこ)
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”創作”はけっこう難しく、阿部智里さんみたいにスラスラいかないですね。特に登場人物、いや登場カラスに人名をつけるのには、ずいぶん苦労しました。
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それでは、③東京パラリンピックの閉会式の写真(NHKテレビからスマホで撮影)で、本稿も閉幕とします。
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写真:Atelier 秀樹
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『秀樹杉松』125巻3821号 2021.9.7/ hideki-sansho.hatenablog.com #861