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<編集註>
前号で「我がウオーキングの足跡」は2回連載と予告しましたが、3回連載に訂正させていただきます。何卒ご了承ください。本号には「ウオーキング」の専門・業界用語がいっぱい登場します。それでは2回目(中篇)をどうぞ。
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(9)ウォーキングの認定・表彰
○8年間もウォーキングしてきたので、この間に若干の認定や表彰を受けた。小生の場合は、全国を歩き回ってツーデーやスリーデーに参加することはせず、東京近辺の日帰りウォークに限っているので、認定などは高が知れている。それでも、いつの間にか以下のような記録になっている。
(認定書/表彰状/完歩証/達成証/修了証)(抄)
①「楽しいウォーキング教室」修了証(2001.5.22)
③「年間完歩表彰状」(日本ウォーキング協会) 8回目(2001年~2008)年
④「年間完歩表彰状」(東京都ウォーキング協会)8回目(2001年~2008)年
⑦「IVV距離記録(10,000キロ)」達成証(総距離は10838、認定は1万まで)
⑧「IVV参加記録(600回)」達成証 (総回数は624回、認定は600まで)
⑨「歩行距離4万キロ(地球一周)」認定証 (2008.7.7達成)
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(10)毎年開催のウォーキング大会への参加
(スリーデーマーチ)
①日本スリーデーマーチ (JWA)
②東京国際スリーデーマーチ (JWA)
(ツーデーウォーク)(抄)
①古河まくらがの里花桃ウォーク 、④多摩川ツーデーウォーク、⑥富士河口湖もみじマーチ 、⑦日光ツーデーウォーク、⑩城下町おだわらツーデーマーチ
(ワンデーウォーク)(抄)
①大江戸元旦初歩き 、②江戸・東京七福神巡り、⑧東京春一番・多摩川十里 、⑪武蔵野十里ウォーク、⑯神田川ウォーク、 ⑰多摩川GO!GO!マーチ、21.平塚七夕ウォーク、23.東京湾大華火祭りウォーク、26.大江戸線一周ウォーク(30キロ)、 31.鎌倉歴史探訪ウォーク 、32.汽笛一声ウォーク、33.山手線一周ウォーク(40キロ)
(シリーズウォーク)(抄)
①甲州夢街道(JWA) 、⑥平成奥の細道(JWA)、 ⑦全国歴史ウォーク(JWA)、⑧武蔵国百観音巡り(TWA) 、⑬関東を歩こうⅠ(鎌倉古道/群馬・埼玉・東京・神奈川)、(TWA) ⑭同 Ⅱ(水戸街道)(TWA)
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(11)“参加したくなる”ような名称 ~四季折々のウォーク~
○年間を通じ、折々の自然・風習・催しなどに因んだ、参加したくなるような魅惑的なキーワードが散りばめられ、その名に釣られるように?全国のウォーカー達が足を運ぶ。
<抄>
(1月)大江戸元旦初歩き、七福神巡り、神社初詣、箱根駅伝応援、水仙、蝋梅
(3月)寒緋桜、観桜、春爛漫、カタクリの花、桃、菜の花、春一番多摩川十里
(4月)サクラ、花見、千本桜、芝桜、菜の花、スミレ、つつじ、ふじ、早春
(5月)東京国際3DM、新緑、若葉、青葉、森林浴、ツツジ、バラ、スズラン
(6月)紫陽花、花菖蒲、あやめ、ラベンダー、睡蓮、桃源郷、新緑、蛍、蛙、バラ
(7月)平塚七夕、隅田川花火大会、あじさい、大賀はす、蝉しぐれ、オオムラサ キ、夕立、ほおずき市、ビール工場、緑陰、サンセット、洒水の滝、みずウォーク、
(8月)夕涼み、納涼、夕焼け、たそがれ、蜩、向日葵、ぼんぼり、森林浴、花火大会、緑陰、ビール工場、大文字、五山送り火、東京湾大華火祭り、浅草サンバ、
(9月)くつの日、ビール工場、彼岸花、防災、みつばち、ハイキング
(10月)コスモス、彼岸花、バラ苑、もみじ、さわやか、まほろば、ピンクリボン
(11月)日本3DM、秋、晩秋、もみじ、紅葉狩り、高尾山、11.22いい夫婦の日
(12月)晩秋、初冬、いちょう、銀杏、スイセン、紅葉、枯葉、忠臣蔵・泉岳寺、年忘れ、年の瀬、納会、納め、しめくくり、歩き納め、鎌倉歴史探訪、山手線一周
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(12)“行ってみたくなる"ようなツーデー、スリーデーの名称
○開催地の宣伝・地域興しの意味も込められ、まさに「行ってみたくなる」ような大会名(ツーデー、スリーデー)がWalking Life誌に満載されている。
○小生のように地方に出かけないウォーカーには、「行けそうにもない」ツーデー、スリーデーに映る。時刻表を見るだけの「机上旅行」ではないが、雑誌やチラシを見て想像するだけだ。せめて、大会名を調べてニヤニヤするぐらいが関の山。
○大会名のマーチやウォークに付けられる、もっともらしいフレーズを、JWAのWalking DiaryとWalking Lifeから拾ってみた(北から南の順)。
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でっかいどうオホーツク、北の都札幌、縄文の杜あおもり、いわて花巻イートハーブ、瑠璃色ロマン神秘田沢湖、奥の細道鳥海、東松島国際、ふくしま吾妻山麓花見山、古河まくらがの里・花桃、日光ツーデー、草津よいと~こ、高崎観音だるま、日本スリーデー、きらり川口、南房総フラワー、元旦大江戸初歩き、東京国際、
港よこはま、城下町おだわら、下田水仙、加賀百万国、若狭三方五湖、富士河口湖もみじ、飯田やまびこ、北アルプス塩の道、南伊豆菜の花、下呂温泉里山、河津桜、丹後天橋立、和泉弥生ロマン、新春・古都京都初歩き、大和路まほろば、世界遺産高野山、神々のふるさと出雲の國、とって隠岐、ピースウォークひろしま、
讃岐うどんツルツル、瀬戸内しまなみ海道、花へんろ足摺温泉、土佐よさこい、清流・四万十川リバーサイド、龍馬ゆかりの道、久留米つつじ、北九州無法松、吉野ヶ里菜の花、長崎五島、させぼ・ハウステンボ、豊後水道絶景、大分かぼす、若山牧水あくがれ、いぶすき菜の花、龍馬ハネムーン、久米島のんびり、名護やんばる
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「美しい日本の歩きたくなる道500選」
○スタートして間もない「美しい日本の歩きたくなる道500選」も同じだ。さも“歩きたくなる”ようなコース名ばかりだ。「箱根旧街道」(神奈川)「家康の散歩道」(静岡)のような簡潔なものは珍しく、殆ど全部が「ぶらり海南歩き旅・徳川家康墓所の長保寺へのみち」(和歌山)、「みなと横浜とっておきスポット(渚と街)を巡るみち」(神奈川)のように長ったらしい。
○どういうことを謳ったら“歩きたくなる道”に見えるか、関係者が知恵を絞ったのだろう。第一、「美しい日本の歩きたくなる道」自体が長い。
○ところで、香川県のコース ①源平合戦史跡を巡るみち、②小豆島(二十四の瞳)を巡るみち、⑥弘法大使の生誕地を訪ねるみち、⑧浦島太郎伝説の里を巡るみち、⑨崇徳天皇ゆかりの地を訪ねるみち、⑩桃太郎伝説鬼ヶ島を訪ねるみち、は余分な修飾フレーズは付いてないが、的確で魅力的な名称だ。首都圏だけのウォークを楽しむ小生でも“行ってみたくなるような”歴史・伝説コースだ。
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(13)IVVウォークと表彰システム
<距離・回数>
○IVV(国際市民スポーツ連盟)公認大会、JWA(日本ウォーキング協会)公認大会及びJWA加盟団体主催の大会・例会を完歩すると、「参加(回数)」と「距離」が認定され、パスポートに押印される。一定の距離・回数に達すると、「達成証」(希望者にはバッジ等も)が交付され、Walkinng Life誌に掲載公表されるシステムになっている。
○IVV公認の回数や距離が増えていくのは、ウォーカーの歩く励みになっていることは確かだ。だが余りこれに拘ると、本来の目的が見失われて“IVVのためのウォーキング”になりかねない。実際、IVV(距離・回数)に目が眩んで“不適切・不正行為”に走るウォーカーがいるとも聞く。ほんの一握りだろうが、残念でならない。
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<JML>
○小生の見るところ、JWAの表彰システムはきめ細かい。特に、JML(日本マーチングリーグ)の表彰は、至れり尽くせりのようだ。Walking Life誌に毎号掲載されるのを見て驚く。「日本マスターウォーカー」は当然と思うが、スーパーマスター、ダブル、トリプル、4th、5th、6th、7th、があり、更に金メダル賞、金メダル②賞、③賞、④賞、⑤賞、など発表されている。
○参加者には恰好の目標になっているかも知れないが、JMLに参加したことがない小生には、何故にかくも多段階の認定・表彰が必要なのか、正直言ってよく理解できない。
<地方ML>
○全国規模のJMLとは別に、各地域のマーチングリーグがある。小生もだいぶ前に「関東マーチングリーグ」の一都六県を完歩し、「KMLマスターウォーカー認定書」を貰っている。最近範囲が拡大して「関東甲信越マーチングリーグ」(KKML)となり、日帰りでは行けないので、遠い存在になってしまった。
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<500選>
○最近スタートした「歩きたくなる道500選」も、ウォーカーに波紋を広げている。500選を意識的に追いかける人、そうでない人。全500箇所完歩を目指している人(既に300箇所が公表されている)もいるようだ。自分の所属する県、せいぜいブロック単位を意識している人もいる。
○「日帰りウォーク」の小生は、所属する東京だけでもと考え、先日全13箇所を何とか踏破した。しかし、東京だけで終わるのか、何年か後に近県(神奈川、埼玉、千葉)あたりまで拡大できるかどうかは分からない。最大限見通しても、「首都圏ブロック」(東京・埼玉・千葉)完歩が精一杯だろう。
○500選については、それぞれのウォーカーが自分に適った対応をしている。それでよいのだ。しかし、これについても種々の噂が耳にはいる。極端に500選踏破を増やすために“狂奔”する人もいるそうで、嘆かわしい限りだ。
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<オールジャパン>
○「オールジャパン」(AJWC)の制度もある。これも小生には無縁だが、意識的に追いかけている人も可成りいるようで、毎号のWalkinng Life誌に、10県、24県、47県に分けて氏名、累計達成者数が掲載されている。全国を股に掛けて歩く人たちが羨ましくもあるが、何回も行く人の気持ちは今ひとつ分からない。
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<歩行距離認定>(地球一周4万キロ)
○IVVウォークだけでなく、自分で歩く距離も含めて認定してくれるのが「歩行距離認定」制度で、“地球一周4万キロ”とも称される。小生のように、IVVウォークの参加は少なく、自分で歩く“My walk”中心のウォーカーには歓迎したい制度だ。
○別項の「4万km(地球一周)踏破の記録」に記したように、小生が1000キロ達成毎にJWAに申請したのは、4万キロを目標にしたわけではなく、あくまで自分の歩いた距離(IVV-Walk + My -Walk)を認定して貰うためであった。その積み重ねが“地球一周”に結実したに過ぎなかった。
○その意味でいえば、この制度は「地球一周(4万㎞)」を前面に強調するよりは、「My- Walkを含む歩行距離の認定」を第一義的に位置づけ、ウォーカーが自分で自主的創造的に歩くのを支援する形が望ましいと考える。結果として4万キロ(地球一周)達成おめでとう!で良いのでは。
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(14)私とウォーキング
○それぞれのウォーカーには、その人の事情や考え方がある。だから、いろいろな歩き方が存在する。どれが良くて、どれが悪いということではない。要は、健康のためのウォーキングを楽しむことが大切ではないか。
○福田康夫首相流に「自分を客観的に見る」と、小生のウォークには、次のような特徴があるように思う。
①最大の特徴は「毎日自分で歩く」にある。自分で毎日歩く(My- walk)が中心を占め、大会・例会への参加(IVV-Walk)は多い時でも週2回程度に過ぎず、いわば付随的・補完的な位置にある。
②平成20年7月の「4万キロ(地球一周)踏破」の時点では、My-WalkとIVV-Walkの比率が73対27であった。ほぼ3対1の割合だ。それを基本としながらも、交通費や参加費を払ってまで時々例会や大会に参加するのは、偶にはみんなと一緒に歩きたい、歩友に会って“積もる話”をしたい、お互いの元気を喜びあいたい、・・・が為である。
③IVVに参加するといっても、東京と首都圏の日帰りWに限っているので、地方に泊まり込みで出かけることはしない。(日帰りでギリギリ行けたところは、日光、高崎、熱海河口湖、韮崎、足利、などであった?)
④イヤーラウンド歩きが殆ど無い。8年間で4~5回ぐらいだ。4万キロに挑んでいる人たちは、イヤーラウンド通いが多いとも聞いているので、小生はやはり少数派かも。
○以上四つが小生のWの特徴に思える。何故そうなのか、理由は次の三つに要約できる。第一は、先立つもの(○とヒマ)に乏しいという時間的・経済的事情であり、第二は、自分で歩く(My-walk)分には、交通費・参加費が全くかからず、毎日でも手軽・気軽にできる。第三(第一といった方が良いかも)は、イベント参加だけがWではなく、自分で歩くのがWの基本だとの考え方に立脚しているからだ。
○第三の理由に挙げたWに対する小生の考え方は、間違っているとは思わない。しかし、多数派かどうかは分からない。間違いなく、少数派のように思える。現に、「WといえばIVVイベント(大会・例会)だ」と考えているウォーカーが多い。また、Wイベントに参加するだけで、自分では全く歩かない人も多数いる。
○こうした事情も関係しているのだろうか、IVVや500選ばかり追いかけるウォーカーや、挙げ句の果て不適切・不正の行為に走る人(一握りと信じたいが)も出没するそうだ。残念でならない。至れり尽くせり?の表彰システムも、或いは影響を与えているかも知れない。Wイベント、IVV-Wに偏った発想は如何なものかと思う。
○斯くも申す小生は、IVV-Wも重要だが、自分で歩く(My-Walk)のが根底にあるべきだと考え、それを実践している。
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(15)My-Walk の場所(抄)
○既述のように小生のWは、IVV-Walk(例会・大会)は“従”で、My-Walk(自分で歩くウォークの自称)が“主”であった。交通費・参加費をゼロにする狙いもあったので、スタート・ゴールは自宅である。歩いて往けば、必ず歩いて戻る。毎日同じ道を歩くわけではなく、また、往った道をそのまま帰るとも限らない。いろんなコースを自分で発見・開拓していった。そのことがまた、歩く楽しみにもつながった。
○小生の住んでいる杉並区の自宅は、Wに恵まれた立地条件にある。自宅の200㍍南側を「神田川」が、200㍍北側を「善福寺川」が流れている。つまり、何時でも簡単に川に出られる。大きな川ではないので川岸への車乗り入れはなく、歩行者(自転車)専用なので、排気ガスや信号もない。その上神田川には500㍍毎に、善福寺川には100㍍毎に「距離表示標」がある。またとない理想的なWコースだ。
○4万キロ達成まではあちこち歩いたが、わがデイーリーWの中央舞台は間近を流れるこの二つの川だ。そういう親近感から、善福寺川の「福」と神田川の「田」を合わせて、小生は“福田川”と勝手に命名している。(以下全面割愛)
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(16)いつでも、何処でも“最寄り駅”!(全面割愛)
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(17)健康管理
○ウォーキングで心がけたのは、せっかく健康のためにやっているのに、途中でケガしたり病気にかからないことであった。
○その為、自分で歩く際はあまり急がず、時速5キロ以上は出さなかった(出なかった?)。ただし、団体Wに参加したときはそうもいかず、とくに自由歩行の長距離Wでは、速い人につられてうっかりスピードを出すこともあった。前半頑張りすぎて、後半に腰痛や膝痛が出て困ったことが、二回ばかりあった。
○4万キロ達成の直前(約半年)「変形性膝関節症」にかかり、整形外科での治療とWの二本立てとなったが、これは予想されたことであり何とか乗り切った。“地球一周”も終えた後は、膝痛も治り通院しなくて済むようになった。
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<編註>
長くなるので、
<第二部>7年7ヶ月間のWの記録、
<第三部>4万㎞ (地球一周) 踏破の記録
は、次号に掲載することにします。ご了承ください。(2022,7.2/Atelier秀樹)
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』131巻3954号/2022.7.2/ hideki-sansho.hatenablog.com No.994