雨マークが取れたので、今日の午前中は目黒区と世田谷区の5つの坂を巡ってきました。午後は注目の高校野球の大阪桐蔭と秋田金足農の決勝戦を観ました。今日は、この二つを続けざまにブログ投稿します。
まずは第72回坂めぐり(目黒区・世田谷区の5坂)からです。どうぞご覧ください。
/ Atelier秀樹
目黒川(左)と日の出橋(右)
中目黒駅は山手通にあり、山手通に並行する形で目黒川が流れる。両者の間隔は70mほど。
①新道坂(しんどうざか)(#619)
目黒区上目黒1丁目と中目黒1丁目の間。目黒区上目黒1丁目と中目黒1丁目の間。北に上る。170m。緩やか。坂上部で僅かに右に曲がりながら上る。坂途中に,東京都が設置した標識が建っている。
→「新道坂 しんどうざか 坂名は,別所坂 と 目切坂 の間に新しく開かれたため,新道坂と呼ぶようになった。坂上の左右に見えるコンクリートのようへきは 三田用水のなごりである。三田用水は,寛文四年(1664年) 芝白金御殿の池水を引くために玉川上水の分水路としてつくられ,この尾根を通って三田・芝方面に流れていた。人々は農業・工業・雑用水として利用したが 昭和五十年にその流れを止め,約三百年にわたる歴史を閉じた。線路ぎわの狭い道が旧道である。」
鎗ヶ崎交差点(左)と代官山交番前交差点(右)
新道坂から目切坂へ移動するときに通る交差点(渋谷区と目黒区の境界の近く)
②目切坂(めきりざか)(#620)
↑ 富士山が見える坂にはこの「関東の富士100景」標識が立っています。
目黒区青葉台1丁目と上目黒1丁目の間。マンション“キングホームズ”前から西に下る。曲がりながら東に上る。200m。急坂。坂上のマンション前に,目黒区が設置した標識がある。
→「目切坂 めきりざか MEKIRI-ZAKA 江戸時代の地誌「新編武蔵風土記稿」の上目黒村の項には「メキリ坂」という坂名がみえ,渋谷との堺にあり石臼の目を切る職人が住んでいたため目切坂となったと記されています。由来については諸説ありますが,1800年代前半には「めきり坂」と呼ばれていたようです。 目黒区教育委員会 平成十七年三月」
目黒元富士跡
標識に書かれているように、別所坂上(中目黒)に新しくできた富士塚を「新富士」、7年前に上目黒の富士講の人々が築いた富士塚は「元富士」と呼ぶようになった。歌川広重の「名所江戸百景」には、「目黒元不二」、「目黒新富士」として描かれているそうです。
③小川坂(おがわざか) (#621)
目黒区上目黒3丁目から東山1丁目まで。烏森小学校前付近から北東に延びて 山手通りに通じる道。坂下は西に,坂上は南西に上る。360m。緩やかな坂。大きく弧を描く。坂上の烏森小学校前に,目黒区が設置した標識がある。
→「小川坂 おがわざか かってこの附近一帯を「小川」といったので 小川坂とよばれるようになった。この坂下を 小川田んぼ とよんでいた。 昭和五十八年三月 目黒区教育委員会」
烏森小学校
小川坂の坂上にあります。
④半兵衛坂(はんべえざか) (#622)
目黒区上目黒5丁目。蛇崩交差点からマンション“ロイヤルパレス上目黒”の前を通る。南南西に向かって上る。160m。緩やか。坂途中のダイヤパレス上目黒の前に,目黒区が設置した標識がある。
→「江戸時代,この辺りに清水半兵衛を代々名乗る旧家があったため,半兵衛坂と呼ぶようになった。なお,この道路は昭和十五年の幻の東京ウオリンピックの際に整備されたので,通称「オリンピック道路」とも呼ばれる。 平成二十一年三月 目黒区教育委員会 」
「三宿病院前」から「中丸小学校」へ、バスで移動
⑤テコテン坂 (#623)
別名:手鼓天坂 (てこてんざか)。坂下住所:世田谷区野沢1丁目25と下馬3丁目24の間。坂上住所:世田谷区野沢1丁目9と野沢2丁目8の間。世田谷区立野沢地区会館東側の道を東北方向に下る坂。南西方向にほぼ真っ直ぐに上る。155m。標高差:2.3m。ほぼ真っ直ぐに南西方向に上る緩やかな坂。標識なし。
由来他:ことに下馬との境(現野沢1丁目7)のテコテン坂は、月夜にタヌキが出没してテコテンと踊ったというのでその名がつき」とある。(「ふるさと世田谷を語る」より)
旭小学校
テコテン坂のすぐ側にありました。
バス停「中丸小学校」(野沢通)
今日の坂めぐりのゴール。ここからバスで「渋谷駅前」へ。
<編注>
坂名および坂解説は「坂学会/東京23区の坂」に依拠。写真撮影はAtelier秀樹。坂名の直後に付した(#〇〇)は、『秀樹杉松』坂めぐりの合計坂数。今日の72回で、これまでに623坂を巡ったことになります。
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『秀樹杉松』96巻2656号 2018-8-21 / hideki-sansho.hatenablog.com #296 …………………………………………………………………………………………………………