今日は高輪方面の8坂を巡ってきました。3回連続で港区の31坂を歩きましたが、これで港区は完了です。そして今日の坂めぐりが最終回となります。 / Atelier秀樹
秀樹杉松 坂めぐり 最終回!
〜総計118回(2017年11月16日〜2018年12月23日)〜
〜総計876坂を歩きめぐりました〜
1年1ヶ月にわたって展開した坂めぐりは、これで終わります。もちろん今後も、坂学会例会などで坂を歩くことはありますが、
「秀樹杉松 坂めぐり」は今日で完結とします。
「111回833坂」で終えたつもりでしたが、文京区、皇居、港区の坂が残っていることに気づいたので、行ってきました。港区から始めた「秀樹杉 松坂めぐり」は、港区で終了となりました。結局、総計118回876坂で終わります。 / Atelier秀樹
記念となる以下の3回の坂名を、特に記します。
1)Pre(2017.11.16)
乃木坂、六本木けやき坂、鳥居坂 (3坂)
2)第1回(2017.11.21)
七面坂、大黒坂、暗闇坂、一本松坂、狸坂、北条坂、木下坂、南部坂(麻布)、新富士見坂、青木坂、新坂、奴坂、薬園坂、仙台坂 (14坂)
3)第117回(2018.12.23)
柘榴坂、いちょう坂、幽霊坂(高輪)、天神坂、葭見坂、名光坂、日東坂、北坂(8坂)
<集計>
1)pre 坂めぐり 1回 3坂
2)第1回〜第117回 117回 873坂
総計 118回 876坂
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<最終118回 坂めぐり>
京浜東北線「品川」(スタート)
① 柘榴坂(ざくろざか)(#866)
別名:新坂(しんざか)
港区高輪3丁目と4丁目の間。品川駅から 西に向かい,高輪プリンスホテル前まで。西北西に上る。440m。やや急な坂。直線。
坂上に港区が設置した標識がある。
→「柘榴坂 ざくろざか (新坂) 坂名の起源は伝わっていない。ざくろの木があったためか。江戸時代はカギ形に曲がり,明治に直通して 新坂 と呼んだ。 平成二年六月 港区」
命名時期:江戸時代
② いちょう坂(#867)
港区高輪4丁目。品川駅前の品川プリンスホテル構内。ホテルのノースタワー入口の前から西に向かって,エプソン品川アクアスタジアムのの前を通り高輪テニスセンター前に通じる。西に向って緩やかに上り,その先は急に下る。210m。一部が急坂。
ホテルのノースタワー入口の前に「いちょう坂」と書かれた 木の標識が建っている。プリンスホテルが設置したものと思われる。
参考文献:「品川プリンスホテル 交通・地図のご案内」
③ 幽霊坂(高輪)(#868)
港区高輪2丁目。高輪ハイマンションの前から東に入り,左右に曲がりながら高輪幼稚園前に至る。複雑に曲がりながら南西方向に上る。230m。部分的に急坂があり,急坂部に「22%」という標識がある。(高低差13m,平均斜度3.2度)。複雑に曲がる,狭い坂。標識なし。
高輪台地から泉岳寺に下りる坂で,現在周囲はマンションが林立しているが,かつては寂しい幽霊が出そうな抜け道だったのだろう。
大石内蔵助良雄像
大石内蔵助の墓
④ 天神坂(てんじんざか)(#869)
港区高輪1丁目。桜田通りの“清正公”(=覚林寺)前から南東に入る道。南東に上る。90m。直線の短い坂。坂上と坂下とに港区が設置した標識がある。
→「天神坂 TENJIN ZAKA 港区 むかし坂の南側に菅原道真の祠があったために言う。葭原が見えるので 葭見(よしみ)坂・吉見坂 ともいったという説もあるが北方の坂か。平成二年六月」
⑤ 葭見坂(よしみざか)(#870)
別名: 吉見坂(よしみざか)
港区高輪1丁目。高松中学校の正門前から,学校敷地沿いに桜田通りに向かって下る坂。 南南東に上る。60m。緩やか。“く”の字に曲がる短い坂。途中で突然道幅が変わり,坂下側は半分以下の狭さになる。(標識なし)『東京府志料』に「葭見坂,町の西辺を北へ下る,白金村の畑地,昔は葭原なりしを坂より見下ろせしよりかく名付くと云伝ふ。」と記されている。(『江戸東京坂道事典』より)
参考文献:「江戸東京坂道事典」 石川悌二 新人物往来社 2003
⑥ 名光坂(めいこうざか)(#871)
別名:那光坂(なこうざか)、なこう坂
港区高輪1丁目と白金2丁目の間。桜田通りの白金高輪駅付近から目黒通りとの分岐点付近まで。南南西に上る。250m。緩やか。直線。(標識なし)
坂名の由来は.このあたりが昔 蛍の名所で「名光」の地名だったことによる。非常に寂しいところで,江戸時代の切絵図には 坂の南下あたりを“樹木谷”あるいは“地獄谷”と呼ばれた と書かれている。(『江戸東京坂道事典』より)
〜地下鉄「白金高輪」~「白金台」
⑦ 日東坂(にっとうざか)(#872)
別名:日糖坂(にっとうざか)
港区白金台5丁目。国立自然教育園の真裏にあたる。ジンバブエ大使館からの上り坂。南東に上る。150m。緩い坂。“15%”の標識が建っている。
坂上と坂下に,港区が設置した標識がある。
→「日東坂 平成三年十月 港区 日糖坂ともいい,日東紡 あるいは 日本製糖の用地があったからと伝える。大正日糖坂ともいい,日東紡 あるいは 日本製糖の用地があったからと伝える。大正初年に開かれた坂と推定される。
〜地下鉄「白金台」~「日比谷」~「表参道」
⑧ 北坂(きたざか)(#873)
別名:根津坂(ねずざか)、姫下坂(ひめおりざか)
港区南青山4丁目と6丁目の間から西麻布2丁目まで。根津美術館交差点から南東に下る坂。西北西に上る。170m。かなり急坂。ゆるく右に曲がりながら上る。標識なし。
由来他:以前は立山墓地の脇を通る狭い坂を指していたようだが,現在は根津美術館脇の坂を北坂とよんでいる。石川悌二「江戸東京坂道事典」にも,「根岸美術館の東脇を西麻布2丁目へ下る坂。もと青山南町5丁目の通称長者丸というへんから墓地脇をと抜けて笄町へ到る坂路であった。」と書かれている。北坂は笄坂の北にある坂の意味である。(「東京の坂風情」より)
参考文献:「江戸東京坂道事典」 石川悌二 新人物往来社 2003、「東京の坂風情」道家剛三郎 東京図書出版会
地下鉄「表参道」(ゴール)
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<編註>
坂名、坂解説は「坂学会/東京の坂」sakagakkai,org 坂のプロフィール に依拠。坂名の直後の(#)は、秀樹杉松坂めぐりの累計坂番号。写真撮影はAtelier秀樹。
『秀樹杉松』101巻2756号 2018-12-23/hideki-sansho.hatenablog.com #396