秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

”伝統の一戦”

   

 伝統の一戦といえば、巨人阪神早慶戦。その巨人阪神戦が今夜から東京ドームで行われる。老舗の巨人と阪神は球界をリードしてきたし、両球団の対決は今でも人気が高い。しかし、“ダメ虎”といわれた時代が続き、”伝統の一戦”は影を潜めていた。そしてごく最近は“ダメ巨人”の出現で、ファンから見放された感もある。

 

 子供の頃からのプロ野球ファンである小生だが、大人になってからはこの両チームを応援したことはない。巨人はアンティの存在で、阪神は関西球団で親近感がなかったから。今から2年前の2015年4月4日、巨人が対阪神戦で1000勝を挙げた。この時点で、阪神778敗67引き分けであった。1845試合戦って巨人が1000勝を挙げたことになり、56対44の比率で、巨人リードとなっている。 

 今年も広島がダントツで優勝戦線のトップを走っている。珍しく?阪神は2位、そして、巨人はもはや珍しくなくなった4位に甘んじている。なんとも、情けない限りですね!。優勝争いに関心があるのはパリーグなので、セリーグは正直どうでも良いのだが、長年のプロ野球ファンとして、現状から目を背けるわけにもいかないのです。巨人ファンの皆さんはどう思っていらっしゃいますか

 有名な漫才コンビ「オール阪神・巨人」が大好きだ。最初の頃は、芸名は伝統の一戦で知られる「巨人阪神」だと思っていたが、どうやらそれだけではではなさそうだ。気付いたのはだいぶ後になってからで、両者の身長差にも関係しているのか、と。ウイキペディアで調べたら、年齢は巨人が6歳ばかり上とか。

 長年二人の漫才を見てきたが、二人はすごく仲がいいようで、すごく悪そうでもある。それでいいのかも知れない。ウィキペディアを開くと、

 →「コンビ不仲説」の項目がある。曰く「巨人によれば不仲であったことは事実であり、おおよそ1990年頃まではコンビの仲は良いとは言えるものでは到底なかったが、それ以降は落ち着いてきており、2012年現在はコンビ仲は良いと言う。」

 →「芸風」の項目では、「漫才のスタイルは正統派の“しゃべくり漫才で、ボケ役とツッコミ役はネタや場面によって入れ替わる。テレビでは一切放映しない、劇場限定のネタも有している。」

 「伝統の一戦」にふさわしい巨人・阪神には、大いなる奮起を促したい。そして、大好きな「オール阪神・巨人」さんの一層の活躍を期待したいものだ。

 

 「伝統の一戦」のもう一つは「早慶戦」だ。ウイキペディアによれば、初の早慶戦1903年とあるから、明治37年となり、今から114年前である。その後、明治、法政、立教、東大が相次いで加盟し、1925年(大正14年)に「東京六大学野球」が誕生した。早稲田、慶応の「早慶」時代が続いたが、戦後は他大学(東大除く)が力をつけた。この時代は、小生もよく知っています。

 1世紀を超えたこの間の、各大学の優勝回数を調べたら→

 早稲田45、法政44、明治39、慶応34、立教13、東京0である。

 小生がよく覚えているのは、秋山登土井淳らの明大田淵幸一山本浩二・冨田勝の「法政三羽ガラス」長嶋茂雄杉浦忠・本屋敷金吾の「立教三羽ガラス」藤田元司佐々木信也らの慶大木村保・森徹らの早大。こうして、東京六大学野球の全盛期が続いたものである。

 さて件の「早慶戦」。1960年の「早慶6連戦」で早稲田が慶応を下して優勝した時の感激は今でも忘れられない。早慶両大学の対戦成績は、早稲田225勝、慶応183勝と出ている。プロ野球の巨人ー阪神戦、東京六大学早慶戦。「伝統の一戦」に恥じない盛り上がりを、いつまでも期待しています。

 今夜勝つのは、巨人?、それとも阪神                          (秀樹杉松 83巻/2385号)