104回秀樹杉松坂めぐり(2018-11-13)~【文京区】炭団坂、しろへび坂。~坪内逍遥旧居跡、真砂中央図書館、汐見小、文教八中。~坂めぐり 今後の展望。
この号は前編と後編の2部構成です。<前編>は今日の坂めぐり、<後編>は坂めぐり今後の展望です。
さて今日は、文京区本郷4丁目の「炭団坂」と千駄木1丁目/2丁目の「しろへび坂」の、たった2つの坂を歩いてきました。“落穂拾い”だからです。これからは一日(一回)にめぐる坂数は、2〜5坂などと激減します。各地に分散して残っている坂をつなぐ、小型めぐりとなるからです。そして、the lastは1坂になるでしょう。
<後編>は今後の展望で、最終回までの計画を公開します。“カウントダウン”でしょうか。 / Atelier秀樹
<前編:今日の104回坂めぐり>
坪内逍遥旧居・常盤会跡
「炭団坂」の直ぐ近く。文京区本郷4丁目。。
① 炭団坂(たどんざか)(#809)
文京区本郷4丁目。真砂中央図書館前を北に入ると,一番奥で急な石段の上に出る。これが 炭団坂。坂下は 菊坂 に通じる。南南東に上る。35m。急坂。階段。
坂の途中,階段の踊り場に,文京区が設置した標識がある。
→「炭団坂 たどんざか 本郷台地から菊坂の谷へ下る急な坂である。名前の由来は「ここは 炭団などを商売にする者が多かった」とか「切り立った急な坂で転び落ちた者がいた」ということからつけられたといわれている。台地の北側の斜面を下る坂のためにじめじめしていた。今のように 階段や手すりがないころは,特に雨上がりには 炭団のように転び落ち泥だらけになってしまったことであろう。
この坂を上りつめた右側の崖の上に,坪内逍遥が明治17年(1884)から20年(1887)まで住み,「小説神髄」や「当世書生気質」を発表した。 文京区教育委員会 平成6年3月」
坂名の由来は複数ある。①炭団などを商売にする者が多かった,あるいは ②切り立った急な坂で転び落ちて炭団のようになる者がいた,など。(標識より)
<編註> 炭団(たどん)=炭の粉を丸めた燃料。火持ちが良い。
真砂中央図書館(まさごちゅうおうとしょかん)
「炭団坂」の南。本郷4丁目。
汐見小学校 / 文京第八中学校
②しろへび坂(#810)
文京区千駄木1丁目と2丁目の境界。藪下通りから文京第8中学校の北側を下る階段。西北西に上る。35m。緩やか。直線状の階段。階段は上(20段)・中(10段)・下(8段)の3つの区間に分かれ,その間は平坦な舗装路になっている。
標識はない。由来等:不明。参考文献:「しろへび坂 東京の階段 DB 」東京階段学会ブログ
地下鉄千代田線「千駄木」(ゴール)
<編註>坂名と坂解説は、
「坂学会/東京23区の坂」sakagakkai.org に依拠。
坂名の直後の(#)は『秀樹杉松』坂めぐりの通算合計坂数。写真撮影はAtelier秀樹。
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<後編:坂めぐり 今後の展望>
間も無く坂めぐりが終了します。次回からフィナーレまでの計画が確定したので、発表します。
105回(3坂)
①どんぶり坂(#811)練馬区向山3丁目
②中の坂(#812) 練馬区向山3丁目
106回(5坂)
①御代の台の坂(#814)北区滝野川5丁目
②狐塚の坂(#815) 北区滝野川5丁目
④車坂(#817) 北区上中里1丁目
⑤モチ坂(#818) 北区上中里1丁目
107回(4坂)
①だらだら坂(#819)板橋区向原2丁目
108回(3坂)
①閻魔坂(#823) 板橋区中台1丁目
109回(4坂)
①岩の坂(#826) 板橋区本町
②長徳寺の坂(#827) 板橋区大原町
④丸の内坂(#829) 千代田区丸の内1丁目
110回(3坂)
①祥雲寺坂(#830) 豊島区池袋3丁目/西池袋5丁目
②別荘坂(#831) 練馬区大泉1丁目/2丁目
③らんとう坂(#832) 練馬区大泉1丁目/3丁目
111回(1坂)
①和田の坂(#833) 練馬区石神井台1丁目/石神井町5丁目
この坂で、坂めぐりが完結します。
***あと7回(7日)出かけて、合計23坂(板橋区8、練馬区7、北区5、豊島区1、中野区1、千代田区1)をめぐります。これで、『秀樹杉松』が調べた東京23区内の名前のある坂は、全部めぐることにります。
なお、「坂学会/東京23区の坂」には900以上の坂が掲載されていますが、消滅した坂などを含む「坂名鑑」みたいなもので、現在の実数ではありません。ちなみに、「日本坂道学会」の「東京23区の坂道」に収容されている坂数は753(2018年9月8日現在)です。
私は、111回(日)出かけて、合計で833坂を巡る予定です。***
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『秀樹杉松』100巻2726号 2018-11-13/