おめでとう「日向坂46」の誕生!
「欅坂46」の二軍的存在だった「けやき坂46」が、「日向坂46」と改名して、話題を呼んでいます。一つは、電撃改名だったこと、二つめは日向坂を「ひゅうがざか」ではなく「ひなたざか」と読ませること。 / Atelier秀樹
確かに、港区三田1丁目と2丁目の境には「日向坂」が実在し、「ひゅうがざか」と呼ばれています。近くに徳山藩毛利日向守(ひゅうがのかみ)の屋敷があったことに由来する、と坂文献には書かれ、現地の坂標識にもそのように表示されています。同時に、誤って「ひなたざか」とも呼ばれたために、「ひなた坂」は「日向坂(ひゅうがざか)の別名だとも説明されています。もう一つの別名は「袖振坂」。ですから、日向坂はひゅうが坂でもあり、ひなた坂でもあるわけです。おそらく江戸っ子は、間違えたふりをして「ひなた坂」と呼んだのでは?
それはともかく、難しい正式坂名ヒュウガ坂よりも、別名とされるヒナタ坂、ソデフリ坂の方が 日向坂46 にはぴったりではないですか。いい名前をつけたものです。
振袖姿で袖振坂(日向坂)を歩いたら、絵になるでしう。ぜひ見たいですね。「日向坂46」を応援します。日の当たる活躍を期待します。
ところで私は、「秀樹杉松坂めぐり」で一昨年11月に「日向坂」を歩いてきました。その11日前には、“坂道グループ”の名称の由来とされる「乃木坂」「(六本木)けやき坂」、そして幻に終わった「鳥居坂」の3坂にも行きました。実は、この3坂へ行って、「坂はおもしろそうだ。港区内の坂めぐりをやってみようかな」と思ったのが、118回・876坂に及んだ、坂めぐりのきっかけとなったのでした。
そこで、今回の「日向坂46」の改名スタートを祝し、また、昨年末に終えた「秀樹杉松坂めぐり」を思い起こして、その時のブログ「秀樹杉松」http://hideki-sansho を掲載することにしました。どうぞ、ご覧ください。
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① 乃木坂
東京都港区赤坂8丁目と9丁目の境、乃木神社前を西へ外苑東通へと上る坂。地下鉄の駅名として採用されており、乃木大将・乃木神社との関連もあるので、よく知られているのでは?
江戸時代は幽霊坂と呼ばれていた。行合坂、膝折坂とも。近辺には松平家下屋敷、牧野家下屋敷などがあった。赤坂一帯には軍人が移り住み、その中に乃木希典もいた。乃木坂の名は1912年(大正元年)9月に、大日本帝国陸軍の重鎮で、学習院長であった乃木希典大将の死を悼み、赤坂区議会が幽霊坂を乃木坂と改名することを議決したことによる。1972年開通の地下鉄千代田線の駅が乃木坂と命名され、地域名として一般化した。近くには、乃木神社、乃木公園、乃木坂駅、東京ミッドタウン、SME乃木坂ビル(乃木坂46命名ゆかりの地)などがある。行ってきました。
② 鳥居坂(鳥井坂とも)
東京都港区六本木5丁目の、フィリピン大使館や東洋英和女学院前を南に下る坂。地図には麻布鳥居坂ともある(註:麻布区は昭和22年に芝区、赤坂区と合併して現在の港区になった)。明治末期から大正時代ごろまでの鳥居坂周辺は優雅な地域で、華族・三条家の邸宅などがあった。明治時代、鳥居坂御料地がおかれた。江戸時代の地誌には「慶長のころ、この地は鳥居彦右衛門に賜いしところなり。よりてかく鳥居坂の名あり」。
(註:撮り漏れがあったので3回も行ってきたが、坂上にはシンガポール大使館、国際文化会館、鳥居坂協会、日本銀行鳥居坂分館、Zeppブルーシアター六本木などもあり、結構上り甲斐のある坂でした。
③ けやき坂
ネットや地図で調べたら、六本木ヒルズやテレビ朝日のある、港区六本木6丁目に実在することが分かった。テレビ朝日、けやき坂コンプレックス、グランドハイアットの南側坂道で、中ほどにバス停「六本木けやき坂」があった。もちろん地図にも載っているので、この坂道が「六本木けやき坂」でしょう。けやき坂は他県にもにもあるので、バス停名として識別の必要から「六本木けやき坂」となっているのでは?本来は「けやき坂」でしょう。バス停の掲示板には写真のように「ここは六本木けやき坂」と大きく書かれていました。
↑ Pre-「秀樹杉松坂めぐり」(2017.11.16)
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② 日向坂(ひゅうがざか)
(別名ひなた坂、袖振坂)
↑ 第5回秀樹杉松坂めぐり(2017.11.27)
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『秀樹杉松』104巻2810号 2019.2.15/ hideki-sansho.hatenablog.com #450