秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

合唱(ハーモニー)への挑戦と撤退 ~うたごえ戦線異状なし~

f:id:hideki-sansho:20190901141400j:plain(写真撮影:Atelier秀樹)

 

合唱(ハーモニー)への挑戦と撤退 

 

 若いころ親しんだ「歌声」を思い出して、1年ほど前から新宿の歌声喫茶「ともしび」」にときどき出かけ、さらに半年ばかり前からは「ひるまの合唱団」にも顔を出しています。また縁があって、練馬の「ふらっとbおんがくたいむ」「ふらっとbハーモニー」にも参加しています。つまり、2箇所で歌声(斉唱)と合唱を楽しんでおります。 / Atelier秀樹

 

 さて以前も書きましたが、私は若い頃から合唱に興味がありましたが、「俺には無理だろう」と、合唱サークルには入会しませんでした。今回、2箇所で合唱(ハーモニー)に思いきって挑戦し、「念願叶った」嬉しさと、「やはり俺には難しいかな」の思いが交錯する中で、なんとか半年が経過しました。

 

 いつまで合唱を続けられのか展望はなく、「脱落」の不安は払拭できないままでしたが、ついにその日がやってきました。ですが自分としては、「脱落」ではなく、自主的な「撤退」の心境です。しかしまあ、「合唱教室をやめる」ことには変わりはありません。

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 合唱への挑戦を半年で撤退するに際して、書きとめておきたいたいことがあります。お読みくいただければ幸いです。

 

 1)まず直接のキッカケです。練馬の前回の合唱教室に「楽譜を持たずに」参加しました。楽譜を忘れたのではなく、その日を合唱ではなく、歌声(斉唱)教室だと勘違いしたからです。このため、先生や仲間にご迷惑をおかけしました。注意不足が原因でしたが、自分でもなんかびっくりしたのです。

 

 2)それだけなら今後注意すればいいわけですが、「いつまで合唱を続けるのか」「どうせ上達できないのだから、この辺で脱落・撤退したら?」という “天の声”(あくまで比喩) が聞こえたのです。自分で改めて考えた末に、撤退を結論するに至ったのです。

 

 3)わずか半年の経験でしたが、やはり「私に合唱は難しい」ことを、身を以て知ったのが、今回の合唱教室の収穫でした。しかし、正確に言えば、「合唱の楽しさも十分に知った」のです。

 ですから、難しいからやめるという単純なものではなく楽しく奥行きが深いのを知り、十分堪能したが、ハードルの高さと自分の能力に照らして、「俺はこの辺でやめる」ことにしました。

 

 4)歌声の魅力はやはり合唱にあるようです。斉唱は歌の基本でしょうが、合唱・ハーモニーはなんとも言えないですね。主旋律と副旋律があることを知りました。普通は高い方の主旋律(ソプラノ、テナー)だけで歌われるが、これにアルト、バスなどの低音の副旋律が絡むのが、なんとも言えない魅力ですね!短い期間で得た教訓ですが、副旋律をちゃんと歌えないようでは、合唱の本当の魅力は真にはわからない、ように感じています。

 

 5)実際に自分がどのパートを歌うかは別にして、高い方も低い方も両方歌えるのが必要だと知りました。自分のパートを歌うだけでなく、相手のパートの歌も聴く。ところが私自身にとっては、旋律を歌うだけが精一杯(しかも正確にはできない)で、とてもじゃないが、副旋律を覚える余裕がほとんどないのです。

 

 6)以上は練馬の「ふらっとbハーモニー」についてですが、新宿の「ひるまの合唱団」については、多少の余裕は感じますので、撤退か継続かもう少し考えてみたいと思います。この際、合唱を一切諦めるか、それともかすかにでも縋るか。

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 7)9月から新宿と練馬の合唱・ハーモニーを撤退する決意をしたのは、正直に書けば、次のような背景があるからです。

 すなわち、「手を広げすぎた」のです。半年を経過した今日の時点で、“戦線整備・縮小”の必要が出てきたので、合唱をやめて歌声(斉唱)一本にすることにしたのです。

 

 8)実は私は相応の高齢者ですが、シルバー就業(早朝)もしております。また、「坂学会」の会員として「坂歩き」「坂研究」の活動にも参加しています。さらに、いまこうしてパソコンのキーを叩いているように、ブログ『秀樹杉松』を週何回か執筆投稿しております。

 

 9)気がついたら、目を回すほどの「多忙生活」に浸っているのです。決して「楽をしよう」とは思いませんが、超多忙はなんとか調整しなければならなくなったのです。それが「合唱からの撤退」となりました

 つまり「どれかを切る」対象が合唱になっただけです。合唱が嫌になったのではなく、取捨選択の「捨」に入っただけの話です。

 

 10)半年間、新宿、練馬の2箇所の合唱教室で学びました。(両方合わせると1年間)。一度も欠席しなかったのは、単にマジメ?だからではなく、合唱の魅力と、先生方のご指導に感動と賛同を覚えたからです。

 なにせ、2箇所で異なる先生から合唱を学んだのですから、こんな幸せは願ってもないことでした。途中でやめますが、自分としては多くのことを学び、十分に楽しみました。「短期修了」にはなるでしょう?

 

 11)然は言え、合唱からの撤退はもちろん、しごく残念ではあります。だが、半年間に2箇所で、合唱について勉強し、楽しみました。得るところ大であったので、満足しています。

 お世話になった先生方の懇切丁寧で優しい(時に厳しい?)ご指導に、深く感謝し、謹んでお礼を申し上げます。

 

 12)半年間(2箇所合わせると1年間)は、私の素晴らしい経験と、新たな財産となりました。これからは、今までとは違う観点・視野も踏まえて音楽・歌声を心から楽しみたいと思っています。皆様、ほんとうにありがとうございました。

 

 13)合唱団は撤退しますが、「歌声」にはこれまで通り参加して、「蛮声を張り上げて」気楽に歌います。合唱は引き上げますが、私にとっては「歌声戦線異状なし」です。

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『秀樹杉松』109巻2920号 2019.9.1/ hideki-sansho.hatenablog.com #560