秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

坂めぐり(38回補遺)〜「♪夕焼け小焼け」の小学校を訪ねて~ 長谷戸小(渋谷区立)、第二日暮里小・第三日暮里小(荒川区立)。この歌を作詞した草川信、作曲した中村雨紅は、ともに若き教師だったんですね。

 昨日に続き、「夕焼け小焼け」をお届けします。 / Atelier秀樹

 

 <作曲した草川信と長谷戸小学校>

 前号の38回坂めぐりの「夕やけ坂」の項で、童謡「♪夕焼小焼」にちなむ谷戸小学校(渋谷区立)を写真入りで紹介しました。この歌を作曲した草川信が、音楽学校卒業後の最初の赴任校であった同校であげた功績を偲び、学校創立75年を記念して草川先生の顕彰碑「夕やけこやけの碑」を正門前に建立。

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<作詞した中村雨紅と第三日暮里小・第二日暮里小>

 上掲の写真は、「夕焼け小焼け」作曲の草川信の赴任校「渋谷区立長谷戸小学校」で、前号の再録です。

 歌ですから作詞者もいます。作詞者中村雨についても、前号でネット情報を引用して紹介しました。村雨は東京八王子出身で、師範学校卒業後、第二日暮里小に赴任し、2年後には第三日暮里小へ転任しました。「夕焼小焼」の作詞は第三日暮里小在職中の1919年(大正8年に行われた。

 こうした因みで、荒川区第二日暮里小には夕焼け小焼けの記念碑」、第三日暮里小には「夕焼け小焼けの塔が建立されています。

 

荒川区日暮里へ行ってきました>

 そこで今日は早速に、荒川区第二日暮里小(東日暮里五丁目)と第三日暮里小(東日暮里三丁目)に出かけて、「夕焼け小焼け」の記念碑と顕彰碑を見てきました。両校は250mぐらいしか離れていませんでした。もちろん写真も撮ってきたので、本号を起こすことにしました。

 前号に掲載済みの長谷戸小の「夕やけこやけの碑」と併せ、日暮里第二小の「ゆうやけこやけ記念碑」、日暮里第三小の「夕焼小焼記念塔」を一括公開します。どうぞご覧ください。

 

第二日暮里小の「ゆうやけこやけ」記念碑

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第三日暮里小の「夕焼小焼の塔」

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関東大震災を生き延びた!>

 この歌は関東大震災の1ヶ月前に発表された。「文化楽譜―新しい童謡―」と題されたピアノ練習用の譜面帳に掲載されていたが、出版元は関東大震災で大きな被害を受け、楽譜の紙型から何から一切灰になってしまった。不幸中の幸いか、楽譜は既にわずか13部ほど人手に渡っており、それらは奇跡的に焼失をまぬかれ、『夕焼け小焼け』は関東大震災を生き延びたのでした。

 

ペンネーム「中村雨紅」の由来>

 村雨紅の本名は高井宮吉。ペンネーム「中村雨紅」は、養子先の「中村」という姓と、野口雨情のように偉くなりたいと「」を一字もらい、「」はそれに染まる、似かようという思いが込 められているそうです。

 

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  『秀樹杉松』93巻2591号  2018-4-17,  # blog <hideki-sansho> 231

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