秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

大谷選手と西武ライオンズ。そして「総理」=「首相」

 1)久しぶりでスポーツ新聞を買って読みました。大谷の記事が1面に踊っている「ニッカン」を選んだ。記事によると、大谷投手はツインズ戦に5番指名打者で出場し、7回の第4打席で5号ソロを放った。パワーあふれる打撃に、現地では「日本人選手として初めてとなるMLBオールスターでの、ホームランダービー選出もささやかれ始めた」そうです。すごいですね。

 

 2)同紙5面には、ロッテが12-3で西武に大勝したゲームが、大げさに取り上げられている。つまり首位を独走する西武から13.5ゲーム差で5位のロッテが、打線爆発で首位西武に勝ったからである。見出しがふるっていて、「12点山賊狩り 海賊M打線」とある。ロッテの“海賊”、西武の“山賊”のどちらも私には初耳。ニッカンだけの呼び名か、球界・スポーツ紙では周知なのかも知れない。プロ野球ファンだと自負しているが、「坂めぐり」に目が行って、野球に疎くなっているのかな?やはり、スポーツ紙は時々読まないといけないようです。

 

 3)それはともかく、西武の強力打線は確かにすごい!秋山ー源田ー浅村ー山川ー森ー外崎と続く打線の破壊力は、確かに“山賊”の怖さが感じられる。その証拠に、打撃ベストテンにこの上位打線6人が名を連ねている。秋山.348、源田.317、浅村.307、森.304、山川.301、外崎.287。そういえば、この“6人の侍”に二人の山(秋山・山川)がいますが、「山賊」に関係があるかないか、知っている方(西武ファン)はご教示ください。それとも、単純な千葉の海と埼玉の山との対比ですか?

 

 4)ところで、元総理秘書官(首相秘書官)の参考人招致が行われた。なんのことはない。会ったという記憶は明確ではないそうです。「私の記憶にも限界がある」と釈明しているが、そんなことで総理秘書官が務まりますか?今のポストの次は「次官」ですよ。困ったものですね。

 挙げ句の果て、「首相案件」という言葉は使わない、総理案件なら・・・、と嘯いているのには呆れました。

 

 5)「首相」と「総理」は全く同義で、国会では「総理」が多く使われ、マスコミでは両方が使われているように思う。いや、「首相」が多いかな。もっともNHKでは「〇〇総理大臣」と放送しています。以前は、吉田首相・鳩山首相とかのように、「首相」が主流(いや、全部?)でした。塩梅辛酸騒狸の忠実な僕?に見えるその放送局は「塩梅総理大臣」と長々と呼んでいる。いっそのこと「塩梅内閣総理大臣」と、もっと長い正式名称で呼んだらいかがかな?さらに偉そうに響きますよ。

 

 6)「総理大臣」「総理」は正式名称「内閣総理大臣」の略称です。日本の「首相」は「内閣総理大臣」(略称:総理大臣・総理)です。世界に目を向けると、国によって正式な呼称は様々です。だが日本では、外国については「首相」と一般化した名称で呼んでいます。英語ではprime ministerで、首席大臣(首席閣僚)または第一大臣(第一閣僚)のことで、内閣・閣僚会議の首席・議長・ナンバーワンなどを指しています。「内閣総理大臣」は「日本の首相」です。だから、「総理大臣・総理」という正式な呼び方と、「首相」という世界共通の呼び方の双方が使われているのです。つまり、総理(総理大臣)=首相です。

 

 7)ですから、知事側の文書に「首相案件」とあったとしても、実際には秘書官が「総理案件」と言ったのを、記録を取った役人が、地方では普段から総理のことを首相と呼んでいるので、「首相案件」と意訳して書き留めた可能性、は十分あると思います。真偽の程は不明ですが、「総理秘書官(首相秘書官)」は、これ幸いと、「首相案件という言葉は使わない」などと弁解する逃げの手を考えたのでしょう。いずれにしても、「首相案件=総理案件」なわけですから、秘書官の発言は実際にあったように、私には思えてなりません。現に、知事側も名刺などを示して、面談は実際にあったことを主張しているではないですか。

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       『秀樹杉松』94巻2603号  2018.5.12,  #blog<hideki-sansho243

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