秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

桐野夏生『日没』を読んで、で感動し、衝撃を受けました!

 

時々のぞく書店の新刊書コーナーで、1冊の本が目にとまった。

『日没』と言う書名だけでは小説の内容は全く不明。表紙帯カバーを見て「面白そうだな」。桐野夏生さんという著者にも馴染みが薄いので、奥付を開いたら、著者の履歴に直木賞受賞とある。出版社は岩波書店

 

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直木賞受賞(1999)、岩波書店刊(2020.9)、帯カバーの広告文、の三つ

を確認の上、購入して読み始めました。「第一章 召喚」の5ページ目に、総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」から「マッツ夢井(松重カンナ)」当ての「召喚状 」が出てきた。総務省に文化局・文化文芸倫理向上委員会なんてあるのかな、と思いながら読み進んだ。

 

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私は本書が多くの人に読まれることを願っています。本書の内容には立ち入りませんが、表紙、帯カバー、奥付の著者プロフィール、新聞社の紹介記事などを写真で紹介します。ご覧いただければ幸いです。

 

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<参考ネット情報>

 

◉ 朝日新聞への桐野夏生氏の寄稿

不寛容の時代 小説家・桐野夏生朝日新聞デジタル

 

 小説家になって、26年という月日が経った。小説家という仕事は、それこそ「生産性」という意味で言えば、無駄な存在だが、違和感を糧として仕事をしてきた自分たちには、また別の感受性を培ってきたという自負がある。

 私には、「何か変じゃない?」という違和感がすべてだった。

 その違和感こそが、新しい扉を開… (asahi.com)

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◉ 毎日新聞 特集ワイド

桐野夏生さん、新著「日没」を語る..... - 毎日新聞 

現実が小説越える不穏さ 国家による表現の弾圧に声を

 毎日新聞2020年12月24日 東京夕刊(mainichi.jp

 

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桐野夏生さん=東京都武蔵野市で2020年12月4日、吉田航太撮影

 

 そのラストシーンは、衝撃的で救いがない。作家・桐野夏生さんの最新刊「日没」岩波書店)である。これまでも社会の閉塞(へいそく)感を映した作品を描いてきた。だが、今作の不穏さは群を抜く。小説のディストピアと、現実社会が「リンク」しているからだ。なぜ今、桐野さんはこの作品を世に出したのか。mainichi.jp

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ディストピア編注)

ユートピア(理想郷)の正反対の社会。一般的には、SFなどで空想的な未来として描かれる、否定的で反ユートピアの要素を持つ社会という着想で、その内容は政治的・社会的な様々の課題を背景にしている場合が多い。(ウィキペディア ja.m.wikipedia.org

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写真:Atelier秀樹

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秀樹杉松』119巻3715号 2020.12.30/ hideki-sansho.hatenablog.com #755