秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

半藤一利『日本人の宿題』を読み、「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪」(本文より)であることを、改めて噛みしめました。

 

半藤一利さんの著作で、これまで読んで『秀樹杉松』に読書記を書いたのは、次の3点です。

『学びなおし 太平洋戦争』1、2

『歴史探偵  忘れ残りの記』

『日本のいちばん長い日』決定版

 

◉今年の冒頭、一周忌にあたりNHKから出版されたばかりの新書を、一気に読み切りました。この本を読んで改めて、戦争について考え、歴史を学ぶことの重要性を認識しました。

半藤一利『日本人の宿題』歴史探偵、平和を謳う / 保坂正康{解説]NHK出版新書 2022年1月10日刊)

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はじめに(編集部)

「昭和史の語り部」として、数多くの戦争関連書籍を著してきた半藤一利さんの一周忌にあたり、半藤さんが現代の日本人に伝えようとした「大切なこと」を、2005年から2018年までに出演した「NHKラジオ深夜便」と「NHKマイあさラジオ」の「語り」をもとに再構成。

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本書の構成

一、勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません

二、教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない

三、大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ

四、残しておけば、あとの人が、真実に近づくことができます

五、歴史を自分で学んでいくことを積極的にやってください

 

保坂正康[解説]

「半藤昭和史」を見る(1) 亡国へと導いた国民的性格

「半藤昭和史」を見る(2) 三本の柱と梁から成る「歴史館」 

「半藤昭和史」を見る(3) 戦争体験者による最も重要な一言

「半藤昭和史」を見る(4) 歴史とは、国民が懸命に生きてきた姿である

  終わりに―― 半藤史観は平和へのメッセージ

 

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<写真> Atelier秀樹

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『秀樹杉松』128巻3889号 2022.2.4hideki-sansho.hatenablog.com #929