秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

学校の"留守番"の思い出 ~「施設管理だより」から(1)

 



今から14~17年前の、2005年7月から2008年10月シルバー人材センター会員として、S区I中学校の「施設管理」に就業し、その間『施設管理だより』(No.1~No75、執筆編集=Atelier秀樹)を発行しました。思い出がいっぱい詰まっているので、部分的に再録します。ご高覧いただければ嬉しいです。

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       『施設管理だより』の製本に際して

 

 ①S区立I中学校の「施設管理」業務は、S区シルバー人材センターに全面的に委託されており、シルバー会員5人がローテーションを組んで同業務に就業しています。

 

 ②『施設管理だより』はI中施設管理班の広報紙で、平成17年7月5日に1号が創刊され、平成20年10月31日の75号を以て終刊したばかりです。3年3ヶ月にわたって様々なことを広報してきましたが、役割を果たして発行を終えたのを機会に、製本して一冊にまとめることにしました。

 

 ③第1号を出した直接のきっかけは、新人の会員が仕事上のミスをおかして学校側に迷惑をかけたので、(口頭だけでなく)ちゃんとした形で遺憾の意を表したいと考えたからです。又これを機会に、施設管理の広報誌を発刊しようと思い立ったからでした。

 

 ④学校施設管理は、大切な仕事の割には実態が余り知られていないように思われます。長年の就業の経験に照らせば、かなり特異性が認められる業務です。

 

 第一は、勤務時間が早朝や夜間に及ぶだけでなく、土曜・日曜・休日もつぶれるという、“労働条件の厳しさ”です。

 

 従って第二は、勤務時間が教員や主事(事務・用務)と基本的にすれ違い、教職員の在校しない時間帯の“留守番”だということです。

 

 その上第三は、我々が学校に行くのは毎日ではなく、週に3回程度だということです。(土・日・休は教職員が来校しない)。教職員との時間的・物理的な隔たりを痛感しました。

 

 第四に、施設管理は区からの委託業務であるため、教職員は都・区の職員であるのに対し、我々はシルバーの会員である点。つまり、決定的ともいえるステータスの相違です。

 

 ⑤以上のような特徴、特異性を有する仕事に当たる我々が、最も留意せねばならないのは、教職員との適切なコミュニケーション、に尽きると考えます。長年同一業務に携わってきた小生の率直な実感です。我々からの情報発信・広報として『施設管理だより』を発刊した最大の目的は、実にこの一点に集約されます。

 

 ⑥留守居役”だから見える模様・風景があり、仕事柄遭遇する事態・事件もありました。我々は職務上、学校を内と外の両方から見る立場にいます。「“施設管理の眼”から見た学校」に光を当てる。これも、『施設管理だより』編集の一つのポイントでありました。

 

 ⑦就業年限がきた為やむなくI中の施設管理をやめ、『施設管理だより』も廃刊しました。創刊号から75号まで全部改めて読みなおしました。

 

 ○施設管理の仕事内容 ○中学校の四季折々の風景 ○“厳しい労働条件”をものともせずに、“働ける喜び”を感じながら意気高く就業するシルバー群像・・・等が、下手な筆致ながら多面的に描かれています。

 

平成20年12月3日 Atelier秀樹

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施設管理だより> 第1号 (2005.7.5)

  / I中学校施設管理班(S区シルバー人材センター)

 

お詫び

 過日朝は、皆様そして学校当局に大変ご迷惑をおかけしました。心からお詫びを申し上げます。一同気を引き締めて頑張る所存ですので、よろしくお願いいたします。

 

「施設管理」とは?

 

 私達は愛称「警備」ですが、正式名は「学校施設管理」です。いまだに主事が泊まり込んでいる人的警備校と、夜10時から翌朝6時半までを警備会社に委ねている機械警備校とがあります。機械警備校には、朝だけをシルバーセンターに委託している学校と、全面委託の学校とがあります。本校は機械警備校で、それ以外の時間帯は、シルバーに全面委託しています。つまり、警備(夜間)はセコム施設管理はシルバーと言うことでしょうか。

 

日頃感じていること ---- 二・三を記します。

 

 イ)生徒さんの「忘れ物」

 学校の「今月の目標」の一つに、“忘れ物をしないこと”が掲げられています。今の生徒は教室に教科書などを置いてあり、「家に持ち帰るのを忘れた物」を取りに、学校に来るんですね。昔は、「学校に持参するのを忘れた物」を取りに、家に帰ったように記憶してますが。

 

 ロ)卒業生の来校

 休校日や夜間に、無断で入校する卒業生が時々います。中には、卒業生は自由に母校に出入りできる、と考えている人もいるようです。そんなときは、「正門に、無断での入校を禁ずる旨の掲示警告)が出ているでしょう。在校生や先生だって、休校日や夜間は、勝手に出入りはできないんです。卒業したら“一般人”扱いになるんですよ。」と説明しています。

 

 ハ)学校の警備

 学校の警備の対象は夜間と休校日のようです。狭義には夜間だけで、人間が泊まり込むのを「人的警備校」、機械に委ねるのを「機械警備校」と呼んでいます。その限りで、私たちは「警備」では無く、「施設管理」です。開校日の昼間、即ち職員や生徒が在校する時間帯に専任警備は居ないことが、最近やっと問題にされてきたようです。

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施設管理だより> 第2号 (2005.10.247)

 

合唱コンクール」感動裡に終了!

 

 ○校長先生が事前に指導されたとおり、当日のI中生徒の合唱は、まさに「悩みも喜びも共に響き、感動の光の束となって心を照らしてくれ」た。クラス紹介で「最初は困ったが、終わりの頃にやっとみんなの声も出るようになり、クラスがまとまった」と言うのが多かった。開会のご挨拶でS校長が、ニールセンの交響曲第4番<不滅>を紹介しながら、「合唱は“奇跡”である」と言われたが、見事な唱和はそれを証明した。

 

 ○コンクール当日をめざして、各クラスが毎日、時には朝早くから練習に取り組んでいたのを見てきた「施設管理」として、当日の成功を共に喜びたい。

 

 ○我々の頃の簡潔な七五調の素朴な歌と違い、今は歌詞が長くて曲も難しい。私にはとても歌えない。これを「情感」たっぷりだと評価すべきか、「冗長」と見るか。音楽は確かに「進んで」おり、子供達の音感が驚くほど発達しているのには、正直脱帽である。

 

 ○PTAの女声コーラスの唱和は、格段に素晴らしかった。職員合唱は男声もちゃんと出ており、<収穫の歌>は飛び入りしたいほど、盛り上がっていた。音楽部の演奏は、よく弾きこなして綺麗だった。

 

 ○英語科指導の英会話劇?は、なかなかよかった。出演者が多いのにビックリした。賢治の「雨にもまけず、風にもまけず」を英語で、しかも全員でやり遂げたのに拍手を送りたい。

 

 ○啄木・賢治の同窓である者としての感慨もあったし、高校時代英語部に所属し、文化祭で英語劇を演じた昔を思いだしたのか、生徒達の熱演に目頭が熱くなった。合唱ばかりに目がいきがちだが、当日のイベントに花を添えた、素晴らし企画だったように思う。

 

 ○何と言っても一番圧倒されたのは、プロ歌手小畑秀樹さんの熱唱だった。迫力ある抜群の声量、説得力ある唱い方。加うるに、素敵な女性による華麗なピアノ伴奏。こんな素晴らしい生の演奏を、まさか無料で聴けるとは思わなかった。

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施設管理だより> 第3号 (2005.11.11)

 

 <生徒会スタッフ、ボランティアで落ち葉清掃

 

 ○今朝のことです。7時20分頃、校内の処理を終えて校庭を巡回していたら、白いユニフォームを着けた生徒が一人校庭に姿を現し、「お早うございます」と挨拶をうけた。

 

 ○なーんだ、野球部の「朝練」か。復活したばかりの野球部は練習熱心だな、それにしても「警備」にちゃんと朝の挨拶が出来るとは、感心な子だな、と思ってよく見たら、先般生徒会長に選ばれたY君ではないか。続いてもう一人ユニフォーム姿の生徒が到着し、やはり元気な声で「おはようございます」。こんな嬉しいことはない。そして、こんな喜ばしいこともない。

 

 ○8時前頃のことです。校門付近で人声がするので、窓を開けて見たら、10人位の生徒が箒をもって桜の木の落ち葉を掃いている。M先生やH先生の姿も見える。立ち会って居られるようだ。少し離れた所では、O先生も清掃に勤しんでおられる。

 

 ○M先生にうかがったら、今日の清掃活動は生徒会スタッフによるボランティアで、来週金曜日(28日)は全校に呼びかけて行う予定、とのこと。いいことですね。

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 猫物語- 困ったニャア-!

 

 ○先日夜の巡回で、給食室「搬入口」の扉を中から開けたら、外で待ちかまえていた(そうとしか思えないタイミング)親猫があっという間に入り込んだ。以前から校舎の回りにネコがすみついており、夕方になると、公園で食事を与えられている。

 

 ○最近数が増え、仲間の一人が数えたら10匹位はいるようだ。校舎の回りをうろつき、特に親ネコは食料調達のためか、体育館入口・給食室・昇降口・主事室入口付近をうろつき、“隙あらば侵入せん”とばかり、「猫視眈々」としている。子猫たちはといえば、駐車場の車の下に潜り込んだり、道路に寝そべったり、まるで「猫公園」だ。

 

 ○何年か前、当時の教頭先生が「学校の敷地内で餌をやらないでください」と張り紙を出したら、「I 中はネコを虐待している」との苦情電話が教委にかかったそうだ。

 

 ○また、子ネコの死体を校庭隅で発見したので役所に電話したら、学校の敷地内なので処理料金を請求されて困った。(こういう場合は、敷地外に移動させてから連絡した方がよいようだ)

 

 ○以前、校内に「潜伏」していたネコが夜中に動き出してセンサーにキャッチされ、セコムが来校したこともある。

 

 ○施設管理が注意せねばらないのは「不審者」だけではない。ネコだけでもない。隣の番犬も怖いし、ゴキブリとの暗闇での「格闘」もある。(いずれ紹介予定)   

 

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施設管理だより> 第4号 (2005.11.21)

 

 

<動物/昆虫記>  ~ 巡回での遭遇 ~

 

ネコの巻

 ○ネコのことは前回触れた。公園での餌付を放置するかどうか、思案のしどころ?。校舎の回りや校庭の巡回コースで、猫に遭遇することが多い。猫は時々後を振り返りながら逃げて行く。その後を我々が歩いて行く。我々が猫を逐っているかのようだが、さに非ず。我々の巡回コースと、「猫道」が全く同じだからである。猫のヤツは「何処までもしつこく付いて来やがる警備」と勘違いしているようだが。

 

イヌの巻

 ○隣の番犬にはほとほと困る。全然懐かない。何処までも追いかけて吠え続け、金網に突進さえしてくる。校庭や校舎回りの巡回が嫌になる。“業務妨害”と言ってもオーバーではない。苦情を言うと、話もろくに聞かずに「おタクのお名前は?」。

 

カラスの巻

 ○早朝“侵入異常”をセンサーがキャッチし、セコムが来校することが時々ある。報告書には「異常発見できず。屋上のカラスと思われる」。子育てシーズンになると、出勤途上小学校付近で、親烏が頭スレスレに急襲して威嚇する。怖い烏だ。

 

カルガモの巻

 ○夜巡回でプールに行くと、カルガモの番(つがい)がビックリして飛び立つのを目撃することがある。最初は(辺りが暗いから)慌てて飛び出す音にこっちが驚いた。愛称「警備」の手前、水鳥の羽音に戦いて逃散するわけにもいかず、踏みとどまる。

 

ゴキブリの巻

 ○学校にもゴキブリはいる。特に夏場は我ら「管理マン」と彼らとの格闘だ。戦果は多いときは一晩で二ケタ。トイレ、コモンスペース、普通教室の一帯に多い。家庭科室、理科室、さらには我らが部屋・主事室等にも。人間のいるところゴキブリも出る。致し方ない。しかし、出ては困る「聖域」は守りたい。

 

ヒキガエルの巻

 ○夜、校舎の外を巡回中、暗闇の足下が何やら異様。よく見るとヒキガエルだ。踏みつけて気づくこともある。ああ成る程、と天気予報を思い出す。校庭だけで5匹位は見かける。東側の樹木帯にもいる。あまりいい感じの生き物ではない。

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<沈む月と昇る太陽の「引継」> ~早朝の天体ショー ~

 

 ○11月18日、明け方の屋上。西には「十六夜」の月、東には昇ったばかりの太陽。滅多に見られない絶景。太陽の代役?「夜の照明」を終えた月が、「照らしの主役」太陽に今まさに引継中。間もなく沈みゆく薄明かりの月と、ギラギラ輝く旭日。絶妙のコントラスト。太と太。素晴らしい天体ショー。早朝就業の我ら管理マン至福のひと時だ。

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施設管理だより> 第5号 (2005.12.6)

 

 

「警眼」

 

 ○“百聞は一見に如かず”は施設管理にピッタリの格言である。聴覚・嗅覚なども必要だが、最も求められるのはやはり、見(視・観)る力、即ち「視力」「眼力」「観察眼」だ。大切な“警備の目”(“刑事の目”ではない)。これ、慧眼ならぬ「警眼」?。

 

I 中が燃えている!

 ○燃えているのは校舎ではないので、消防車を呼ぶ必要はない。「小中一貫教育」をめざして、正副校長をはじめ全職員が燃えているのだ。水をさしてはいけません。

 

活発な部活

 

 ○部活は生徒も顧問の先生も熱心だ。サッカー、バレーが無くなったのは淋しいが、野球が復活、陸上もある。バスケ、テニス、剣道などはますます意気盛んだ。部員の生徒達は練習熱心だし、教育管理職として多忙を極めるS副校長をはじめ、顧問の先生方が夕方遅くまで、さらには休日を返上して、部活の指導に当たっている。教師・生徒一体だ。

 

学校開放 ~「利団協」物語

 

 ○本校は利団協や個人開放の利用が盛んだ。体育館は夜は毎晩、日・休は多いときは一日5団体。校庭は日・休の昼。多いときは朝7時から5団体。加えて毎土曜夜は個人開放がある。利用に際しての約束事が多く、これを守らせるのが大変。特に、学生サークルはメンバーが多く、しかも毎年入れ替わるから一苦労。  ~よいお年を!~   

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施設管理だより> 第6号 (2006.1.1)

  

 <昨今の英会話と、昔の違い?

 ○ところで、英会話にも英式・米式、文語・口語で、或いは時代で?、多少話し方に違いがあるようだ。Do you have any brothers ?   No, I don't. がその一例。われわれは確かDo you have?ではなくHave you ?、そしてdo not haveではなくhave not と教わった。今から思えば、英式だったのだろうか。

 

 ○また,Thank you.には You’re welcome.、或いは I'm sorry. にはThat's okay.の表現が一般的なようだが、これもどちらかというと、No, not at all.とかDon't mention it.と覚えたような気がする。

 

 ○この例文にはないが、初対面の挨拶は、今はNice to meet you. が一般的なようだが、I am glad to see you.と習った。glad と nice 、see と meet、当然ニュアンスの違いはあるだろう。それにしても、今の生徒は幸せだ。おかげで小生も、遠い昔の記憶が甦った。

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<水商売、大好き> ~ 或る管理マンの「新春随想」~

 

夜のお仕事

 

 ○散歩が日課の小生は、週一二回ウォーキングのイベントにも参加する。老×男女のウォーカ達で一杯だ。「歩友」同士の感覚なので、初対面でも話が弾む。ある夏の日、帰り際に「今日帰ったら一風呂浴びてイッパイですか?」と声をかけられた。

 

 ○「ええ、そうだといいんですが、実は帰ってすぐ仕事なんですよ」と、うっかり正直に答えた。「エー!?夜の仕事ですか。今日は日曜日ですよ。何をやっているんですか?」と突っ込まれた。「マァ、ちょっとした仕事ですが」と今度はボカしたが、「夜の仕事、ハハァ、水商売ですか」。

 

水商売

 ○学校施設管理は「朝は早くから/夜は遅くまで/土日休無し」で、普通の人が寝ている時間帯や休みの日に就業する。だから、「ハハァ、水商売ですか」と言われるのは想定内。シルバーでもこの仕事を「自分から希望する」人は殆どいないようだ。

 

 

朝めし前の仕事

 

 ○早朝就業の前夜は必ず目覚ましをかけ、翌朝6時頃家を出る。夏は既に明るくて気持ちよいが、冬はやはり寒い。「暗い朝道」を急いで歩いていく。途中誰にも会わないが、偶に新聞配達、散歩人、ドッグウォーカー?を見かける。無事に仕事を終え、帰宅して妻と一緒にとる朝食は実に美味い。これホントの“朝飯前の仕事”?。

 

「学校施設管理」大好き!

 

 ○小生自身は今の就業に満足している。楽な仕事ではないが、さりとてそんなに難しいわけでもない。ホドホドだ。巡回で歩くのが健康に良いし、少しは頭も使うので老化防止にもなる。何より、大好きな地元の学校で働けることだ。

 

 ○ところで、シルバーの就業は前号で紹介した生徒の「職業体験」に似ている。つまり、現役時代には想像外だった、全く新しい仕事を「体験」するからだ。実はこれまでは“水商売”は自分に最も不適だと思っていたが、必ずしもそうではないのかも知れない。多くの生徒が報告しているように、「新しい自分を発見した」思いだ。

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施設管理だより> 第7号 (2006.1.12)

 

 <校内書初展> 始まる!

 

 ○一斉に12日から展示されている。毎年のことながら、上手な書道に感心する。

  ◎1年生(1階)  (イ)「伝統文化」  (ロ)「東天初光」

  ◎2年生(3階)  (イ)「目標達成」  (ロ)「輝く未来」

  ◎3年生(2階)  (イ)「不断の努力」 (ロ)「新春の決意」

 

 

 <「鎌倉」 ON  PARADE>  ~2年生/校外学習の「壁新」~

 ○文化発表会が終わったのに、3階のオープンスペースには未だ何か張ってあるので、覗いてみたら、11月4日の2年生の「鎌倉校外学習」関係の壁新聞だ。

 

 ○前半は「想像の輪を広げようタイムトラベル“鎌倉いま・むかし”」だ。総合学習の時間「かけがいのない生命とくらし-その伝承-」と銘打たれている。鎌倉行きに備え10班に分かれて事前調べ・学習をおこなった成果を、班毎にまとめて壁新風に発表したものだ。

 

 ○各個人の独自の研究課題と班の総合テーマが程良くアレンジされており、生徒達の調査能力と発表能力が高く評価されるべき、見事な出来栄えだ。

 

 ○正直言って、こんな日刊新聞が発行されているとは知らなかった。日刊を維持しているのが何ともすごいことだし、内容も「今日は何の日」「今日の予定」「昨日の○組」「本の紹介」「趣味のコーナー」「ニュース」「先生から」など、なかなかのものだ。

 

<『給食だより』“いただきます!”>

 

 ○毎月の『給食だより』を“おいしく頂戴”している。献立とは別に書かれている折々の文章が素晴らしい。今月号には「弁当を持っていくことの出来ない子供達」のため明治22年に学校給食が始まったと紹介されている。小学生の頃、「稗飯」を学校に持っていけないので、昼食を食べに家まで走って行ったことを思いだした。試食会アンケートの結果は上々で、給食スタッフの頑張りが評価されてきたようだ。我われまで何となく嬉しい。

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<施設管理だより> 第8号 (2006.1.18)

 

生活習慣病  ~保健委員会の壁新~

 

 ○最近1階の廊下に、保健委員の作成した『生活習慣病』という大きな壁新が貼られているのに気づき、ついつい立ち読みした。良くできており、大人にも参考になる。「成人病」を「生活習慣病」と呼ぶようになったのは1996年からなそうだ。

 

 ○「生活習慣病の要因」として、塩分・脂質・糖分・運動不足・喫煙・飲酒が挙げられているが、我々にはどれも思い当たるものばかり。まさに“日常茶飯事”ものばかり。「発症の要因」としては食事・運動・睡眠・(環境・遺伝)が指摘されている。その予防策として、「多運(動)」「多休(養)」「多接(人)」というから面白い。

 

 ○究極には、「一無」(禁煙)、「二少」(少酒・少食)、「三多」(多休・多運・多接)が必要だと提言している。皆さん、大丈夫ですか?。斯く申す筆者も、実は生活習慣病の経験者なり。

 

 ○テレビをかけると、どのチャンネルでも「栄養・料理」番組ばかりだ。我が家でも毎日「みの・もんた」の「おもいっきりテレビ」(日本テレビ)なので、正午のNHKニュースを見られない悩みがある。それ程、この種の番組はテレビの主流を占めている。大いに結構だとも言えるが、「異常」ではないかと、思ったりもする。

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<「殺人ドラマ」の氾濫>

 ○明らかに異常だと思うものは、テレビのもう一つの主流とも言える「殺人ドラマ」の氾濫だ。子どもの犯罪の責任を学校や家庭に帰する議論が多いが、小生は毎日放映されるテレビの「殺人事件ドラマ」の影響を見逃してはいけないと考える。

 

 ○いわゆる“殺人の動機”、“殺人を犯すに至るまでの経緯”を事細かに延々と描き、恰も殺人に“正当性”“必然性”あまつさえ“正義”があるかのような、同情・錯覚を誘導している。「気にくわない」「憎い」「恨みがある」「居ない方がよい」と考えたら、「人を殺してもよい」のか?!

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 <施設管理だより> 第9号 (2006.1.27)

                                                                                       

<区立中学校 書初展> をみる

 

 ○1月26日、今月の就業報告書提出に「S区シルバー人材センター」に行ったついでに、いつものように区役所に寄ってみた。たまたま、エントランスホールで「区立中学校書初展」が開かれており、区内21校からの優秀作品が展示されていた。運が良かったと思い、個人的な関心もあるので小一時間かけて鑑賞してきた。

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<施設管理だより> 第10号 (2006.2.53) 

 

<「菅平スキー教室」を“読む”>

 

 ○スキー教室に関するプリントを読んだ。心を動かされたので、ついつい書きます。

 

雄大積雲』(S校長)

 ○「さわやかな太陽光は、厳冬の菅平高原を余すところなく照らし、透明で高貴な心の世界をつくりだしている。」、「この次元の異なる世界にあって心は開かれ、人との関わりも深まっていく。」といった、校長先生らしい名文が綴られている。

 

 ○かまくらづくり、ロウソクづくり、オブジェづくりの情景が手に取るように伝わる。合唱館の音楽のところ。シベリウスの「レミンカイネン」、ホルストの「惑星」は小生もCDを持っているので直ぐ分かったが、平原綾香の「ジュピター」は初めてきいた。

 

 ○校長先生は「新しい移動教室の企画は、多くの可能性と夢の広がる内容を示して終わることができた」と締めくくっておられる。満足のいく有意義な移動教室だったようだ。

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<編集註>

『施設管理だより』1号~75号から、冒頭の1~10号の記事の中からセレクトしてお届けしました。長くなりすぎるのでの対応ですが、次号は、11号〜です。

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写真:Atelier秀樹

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『秀樹杉松』131巻3956号 2022.7.6/hidekisansho.hatenablog.com No.996