秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

学校の”留守番”の思い出 ~「施設管理だより」から(2)

 

IMG_8018.jpeg

...................................................................................................................

前号に続き、16年前の『施設管理だより』を、部分的にお届けします。

.......................................................................................................................................

 

『施設管理だより』第13号(2006.3.2)

 

 ◉もうすぐ卒業式 

 ○3月(旧暦の2月/如月)に入った。学校では、3年生の卒業という「別れの月」でもある。それはまた「新たな旅立ち」にもつながっている。

………………………………………………………

 

『施設管理だより』第14号(2006.3.20)

 

この感動をいつまでも!~第47回卒業式~

 ○3月20日、I 中学校の卒業式が行われた。ヴィヴァルディの「四季」が流れる中、S校長から61名の卒業生に、栄えある卒業証書が授与された。感動深い卒業式だった。この日の感動を、いつまでも忘れることなく!

 

 「送ることば(在校生代表)

 ○卒業生に感謝し、自分たちが後を引き継ぐとの決意を表明した。堂々とした「送辞」であった。

 

 「別れのことば」(卒業生総代)

 ○実に見事で感動的な「別れのことば」(答辞)だった。三年間の想い出と感謝の念が連綿と綴られており、涙無しには聞けない内容だった。今日一番の感激!

 

 ○小生も生徒の頃「送辞」「答辞」を読んだ経験があるが、今から思えば、型どおりの”官制”の内容だったような気がする。

 

 卒業式の歌 ~今昔の感あり~

 

○我々シルバー世代が生徒の頃は、卒業式と言えば『蛍の光』『仰げば尊し』「校歌」だけだった。今の時代は、“官制”ではない自由な選曲のようで、様変わりしている。

 

 ○在校生合唱が『時の旅人』、卒業生合唱が『春に』『旅立ちの日に』の2曲。さらに在校生・卒業生合唱が『そのままの君で』。最後は全員合唱『心の瞳』で締めくくられた。

…………………………………………………….

 

『施設管理だより』第17号(2006.4.8)

 

入学式の挙行 

 ○4月7日、平成18年度の入学式が行われた。小学校を卒業したばかりで、いまだ幼い感じの残る新入生37名が、いささかの不安と大いなる希望を胸に、晴れてI中学校に入学した。

 

 ○PTA会長が祝辞で述べたように、校門を彩る花々やさしい先輩たちが、新入生を心から歓迎している。われわれ施設管理も嬉しい限り。

……………………………………………………………………

 

『施設管理だより』第18号(2006.4.11)

 

満開の八重桜/咲き競う校門の花々 ~喜びと希望の船出

 

 ○4月7日の入学式で、36名の新入生を迎えた I 中学校。異動後の新しい体制のもと、4月10日から新年度の授業が始まった。

 

「お早う!」~生徒会の“あいさつ運動”

 

 ○4月5日(水)7時半過ぎに巡回等を終え、「警備日誌」に“異常無し”と記入。ホット一息。7時45分頃。早い生徒の登校もあるので、昇降口の扉一箇所の鍵を外して、いつものように校門の方に行ってみた。

 

 ○一台の車が正門前で停車した。松葉杖をついた生徒が降りた。よく見たら生徒会長のY君だ。怪我をおしての野球部「朝練」かな、と思いきや、校内に入ろうとせず誰かを待っている様子。

 

 ○気がついたら、何人かがまとまって、次々と登校して来る生徒に「お早う!」と声をかけている。何ですかと生徒に聞いたら、生徒会の「あいさつ運動」なそうで、4月一杯続ける予定とか。素晴らしいことですね!

 

動植物との「対話」

 

 ○冒頭に八重桜の満開を紹介した。咲いた花は潔く散り行く運命にある。散った花の清掃は楽ではない。八重なので「重い」。それでも決して嫌々にはやらない。「今年綺麗に咲いてくれて有り難う。来年また楽しませてね」と感謝の気持ちを込めるように心掛けている。鉢花への水遣りも、同じ気持ちだ。

 

 ○街中で犬に話しかけている飼い主を見かける。人間や動物に話すのはごく自然だが、植物や散った花に話しかけるのは“異様”のようではあるが、話しかけながら水を遣ると綺麗な花を咲かせてくれるとも言われる。

 

 ○「ウォーキング教室」で教わった。ウォームアップだけでなくクールダウンが大事。その際、自分の脚足に「今日も有難う。もうよいから休んで頂戴」と感謝と労りの言葉をかけるのが宜しいそうだ。

 

 ○人間も動物なので、歩き終えてから30分位はいつでも敵から逃げられるよう筋肉の緊張を維持しているそうだ。だから、歩き終えたら「もういいよ。休んでと話しかけると、安心して緊張をゆるめるそうだ。そうすると疲れが残らない。

…………………………………………………………

 

『施設管理だより』第19号(2006.5.1)

 

シルバーにとっても”ゴールデンウィーク” 

 

 ○5月3日から7日までの5連休が始まろうとしている。4月29・30日を含めると9連休を楽しむ人もいるだろう。幸いにも、5月の5連休は好天が見込まれる。

 

 ○若い人や現役は、その気になれば大いに満喫できる「ゴールデン・ウィーク」だ。この5日間「学校施設管理」が休めるのは2日間だけで、あとの3日間は全員が就業する。職員が休みの日や時間帯に学校の留守番をするのが仕事だからだ。

 

 ○一見損な役回りのように思われるだろうが、我々管理マン自身は必ずしもそうは思っていない。むしろ、こうして働けるのを有り難くさえ思っている。だから、早朝・夜間、土曜・日曜・休日の就業でも、良好な教育環境の保持と学校安全に少しでも役立てばの気持で、“老骨に鞭打って”頑張っている。

大型連休は、われわれ「シルバー」にとっても「ゴールデン」だ。

………………………………………………………

学校解放物語(2)~適正な利用の実現を

 

 ○連休の期間、学校開放は賑やかだ。校庭や体育館の開放には、利団協(利用者団体協議会)の「団体開放」と、土曜日の「個人開放」がある。

 

 ○利用者に利用上の「約束事」を守らせるのが楽ではない。特に学生団体の場合、年度初めはメンバーが入れ替わるので厄介だ。一番の問題は終了時刻の厳守だ。「夜9時までの利用」は、正確には、シャワーや着替え、後片付けなどを全部終えて「9時には体育館の外へ出る」と言う約束だ。

 ○しかしこれが守られず、9時まで練習をして、体育館を出るのが9時15分位になるチームもいた。

 

 ○ある時期、教頭先生(当時)とも相談した上で、利団協の会長、各団体の代表者、個人開放責任者などに利用上の約束事を厳守するよう促した。改善されない場合は、教育委員会に報告して善処を求めるのも辞さないと。やっと利団協会長さんはじめ関係者が「本気で」取り組み、一定の改善が実現した。

 

 ○余談ですが、利団協会長と個人開放責任者が二人とも小生と同姓であったことが、話し合いが「友好的に」に進んだ一つの要素となった。“同姓の誼”(よしみ)は現実にあるようだ。

…………………………………………………

 

『施設管理だより』第20号/2006.5.3

 

「管理」と「対話」の狭間で ~学校開放物語(3)

 

 ○前号の「学校開放物語(2)」で書いたように、吾われ施設管理と学校開放との関わりは大きい。毎年2月に区内のスポーツ団体が、学校施設利用を教育委員会に申請する。利用条件(きまり)厳守がいろいろある。

 

 ○にもかかわらず、その通りに事は運ばない。「約束通り」適正に利用されているかどうか、教育委員会や学校当局に代わって「目を光らせる」のが、実はわれわれの仕事だ。

 

 ○利用終了後『利用報告書』を受け取る。その一欄に「利用状況」があり、“学校側が記入”とある。つまり、教育委員会への報告書には、我々がその団体の当日の利用状況を記入することになっている。教育委員会は、唯一これで判断する体裁だ。

 

 ○ただし余程のことがなければ「良(好)」と記入する。“サービスを提供する立場”“目を光らせる役割”の双方を受け持っているからだろう。利用者の不利になることはなるたけ避けたい、との本心が働いている。

 

 ○もし「決まりを守らない」と書き込めば、場合によっては登録抹消翌年は申請を認めない、と言うことだってあり得る。「先ず注意」が原則だ。それでも直らないときは、「これだけ申し上げてもダメなら、教育委員会に報告しますよ。それでいいですか?」。ピタリと改まるから不思議だ。

 

大学生との対話 ~教壇に立った気持ちで

 

 ○大学団体の利用の場合、なかなか利用条件が守られないことがある。だから注意は、責任者にコッソリせず、むしろ部員達に聞こえるように大声でする。小生はもとより大学教授の経験はない。しかし、彼らに注意を促す際は「厳しさ」と「説得性」に心掛け、その時だけは“教壇に立った”気持だ。

………………………………………… 

 

『施設管理だより』第23号(2006.6.25)

 

活発な本校PTA

 ○5年以上の長い期間、I 中のPTA活動を垣間見てきたが、まさに“すごい”の一語に尽きる。もっとも、他校のことはよく知らないので比較はできないが、おそらく活発な方だろうと思う。教育熱心だし、学校との関係も良好なように見受ける。

 

 ○先ず、歴代の会長さん(女性)が素晴らしい。入学式や卒業式での祝辞も上手だ。

 

待ち遠しいPTA広報誌 ~職員紹介号は「業務必携」

 

 ○年度が代わると、PTA役員と学校職員紹介を掲載した第1号が発行される。今年はE会長の巻頭メッセージ.。また、PTA役員7人が一緒におさまっている写真が圧巻。全員美人なので、ビックリした。

 

 ○毎年の「職員紹介号」を、われわれ管理マンは待ち焦がれている。4月期の異動内容と、新しく赴任された教職員の顔写真が載るからです。お名前とお顔を一致させるためにも、大げさにいえば、“業務上必携”とも言える大切な号だ。

 

 ○“不審者”を入校させてはいけないし、土・日・休日の来校者は警備日誌に氏名と来校・下校時刻を記入せねばならないからだ。幸い先生方も心得ておられるようで、着任当初はご自分から名乗って下さる。正直言って、講師の先生方にはお会いする機会が少ないので、1年経ってやっと覚えられることもある。

 

教職員のコメント読むのも、楽しみの一つ

 

 ○職員紹介号には、編集者の求めに応じたコメントが載る。書く方は大変だが、読むのは楽しい。昨年は「中学生の頃の夢」、今年は「中学生の頃挑戦した事は?」である。毎年似通った質問だが、なかなか含蓄があって面白い。

 

 ○何年か読んできて感じたことは、①中学生の頃から教師になりたいと思った先生が意外と多いこと ②スポーツなどクラブ活動に励んでいた方も多いこと、などである。

…………………………………………

 

『施設管理だより』第24号(2006.7.7)

              

有意義だった、学校職員と保護者の交流

 

 ○きのう7月6日(木)、I 中の3年生の保護者と教職員との懇親会が行われた。当意即妙な進行もあり、楽しく和やかに懇親が盛り上がった。初の試みだったそうだが、時宜に適ったいい企画で、大成功だったと思う。

 

遅い夏

 

 ○例年より10日も遅い梅雨明けとなった。8月だというのに、未だギラギラした太陽が見られない。異常気象そのもので、今年の夏は遅い。夏休みに入って既に10日も過ぎたのに、子供達が可哀相だ。

 

 ○当然ながら、プール開放の利用者も少な目だ。夏本番は、一転して“最高気温”の日が続くかも知れない。

………………………………………………………

 

『施設管理だより』第26号(2006.8.25)           

 

 短かったが、いろいろあった今年の夏 

 

 ○学校の夏休み期間は、「部活」や「忘れ物取り」以外には生徒の来校もない。日頃は授業で休暇を取れない先生方の休暇や出張・研修等もあり、通常より出勤者が若干少ない。学校は静かで宜しいが、正直淋しい思いもする。この期間は、“留守部隊”としての我々の役目をしっかりと果たす必要がある。

 

落雷

落雷の多い夏だった。本校の電話が不通となって混乱したが、原因はどうやら落雷のようだ。

 

高校野球 ~青いハンカチの齋藤投手(早実

 

 ○高校野球で東京の早稲田実業が、二日間に及んだ北海道の駒沢苫小牧との“死闘”を制して、全国優勝に輝いた。夏本大会での初優勝で、齋藤投手の力投が大きかった。マウンドで汗を拭った「青いハンカチ」も話題を呼んだ。試合毎に力を伸ばした早実に乾杯!

 

冥王星」が“惑星”から外された ~ “矮惑星”に格下げ

 

 ○国際天文学連合IAU)は、昨日(8月24日)の総会で、惑星の新しい定義を決めた。その結果、惑星は水・金・地・火・木・土・天・海の8個だけとなり、外された冥王星は新設の矮惑星となる。

 

 ○PTA広報紙の新年度号で、小生の中学生時代は「天文少年」だったことを明かした。二宮金次郎のような、薪を背負い歩きながらの読書はしなかったが、真っ暗な田舎の夜道を星座を確かめながら歩いていて人にぶつかって怒られた経験はある。

 

夏のウォーキング

暑いので昼間のイヴェントは殆ど無い。ビール工場見学W花火見物W早朝古代蓮観察W早朝ひまわりWなど、夏らしい企画が一杯だ。

 

「怪談」にキモ冷やす

 

 ○去る土曜日朝、早朝部活や早朝出勤者の連絡も受けていないので、昇降口と主事室の扉をロックしたまま巡回に出かけた。3階廊下を歩いていたら、エレベーターの動く音が微かに聞こえ、続いて何処かに停止した音がはっきり聞こえた。

 

○一瞬ギクッとした。扉をロックしたのは覚えているので、「何者かがガラスを割って校内に侵入した」か、それとも「無人のエレベーターが魔法の力で動き出した」のどちらかだ、と咄嗟に思案した。直後2階から「警備さ-ん」の声が聞こえた。夏の「怪談」ではあった

……………………………………………………

 

『施設管理だより』第27号(2006.9.7)

 

久々に生徒の歓声 学校に活気が戻ってきた!

 

 ○夏休みが終わり、9月1日は2学期始業式。偶々朝の就業だったので、生徒たちを校門付近で出迎え、久々に「お早うございます」と挨拶を交わした。40日間も静かで淋しかったが、やっと歓声と活気が戻ってきた。

 

 兄は○○中だが、ボクは I 中に入る ~嬉しい感想文

 

○本校広報の紹介によれば、小中一貫教育の一環として、I 小学校とS小学校の生徒を対象にした授業が行われたようだ。腕に自信のある先生方の授業や部活指導が秀でていたようで、廊下に生徒らのいきいきとした感想文が出ている。 I 中への好感度は高く「兄さんは○○中に行っているが、自分はI中にする」との嬉しい“決意表明”もある。

 

「統括校長」・「主任教諭」>教育庁が「検討報告書」発表~

 

 ○“報道発表資料”によれば、教員の「職責・能力・業績をより適切に評価し処遇する」観点から、教員の職のあり方検討委員会を設置して4月から検討を重ね、「職の分化など今後の教員の任用制度について改革の方向性を検討委の報告としてまとめた」とされる。

 

 ○具体的には、①「教諭」(2給職)を分化し、10年以上の中堅を対象に選考して「主任教諭」(新2給職)に充てる。 ②「校長(4給職)を分化し、重要困難な「統括校長」(新4給職)を新設する。統括校長には、小中一貫教育校など特性のある学校や大規模校の“困難度の高い校長”が、“能力の高い校長”とともに充てられる。また、困難度の高い学校には、副校長の複数配置も盛られている。

  

 ○「主幹(特2級職)の導入、教頭の「副校長」改称など、一貫した流れは見て取れる。

 

皇位継承3位の親王>~紀子さま男児をご出産~

 ○9月6日、秋篠宮妃殿下が男児を出産した。41年ぶりの男子皇族の誕生で、皇太子・秋篠宮に次ぐ皇位継承第3位にあたる。皇室典範検討の行方は如何に?

………………………………………………………..

 

『施設管理だより』第30号(2006.10.18)

 

 ◉特集「さわやかな秋」

 ○気持のよい秋の好天が続いている。「清々しい春」と「爽やかな秋」こそ“美しい日本”の象徴だ。

   

さわやか挨拶

 ○朝の登校時に正門付近で生徒を迎えると、ほとんど全員が「お早うございます」と挨拶してくれる。はっきり声を出す子もおれば、聞き取れないような小声もある。しかし、あからさまに無視する生徒はいない。

 

 ○朝の挨拶交換は、爽やかそのものである。人間誰しも朝は機嫌がすぐれず、声を出すのはおっくうなものだ。だからこそ、口を開いて「お早う(ございます)」というのが必要だ。施設管理のおっさんとの挨拶のやりとりが、その日一日を明るく楽しく過ごす上で少しでも役に立てれば嬉しい

 

さわやか給食

 

 給食が民間委託になって2年目に入っている。民営化をめぐる紛争が続いたのを見てきているだけに、実のところ心配していたが、感じとしては順調のようだ。

 

 ○委託の是非は難しくて小生には分からない。また、給食そのものは食べたことがないので、委託後の良し悪しもコメントできない。しかし、次のことは自信をもって言える。

 

 ○5人のニッコクさんは、責任者をはじめ全員が見るからにさわやかだ。そして、栄養士さんも素敵でさわやかだ。『給食だより』と黒板に書き出される献立表はなかなかのものだ。この栄養士さんと調理師さんの合作による給食を、「さわやか給食」と名付けたい。

 

芸術の秋

 

 ◎合唱コンクールも二日後に迫った。生徒たちやPTAコーラス、和太鼓さん達も、練習の仕上げに懸命のようだ。今年もきっと、感動的な合唱コンとなることだろう。

 ◎音楽の夕べも待ち遠しい。本校生徒や日大鶴ヶ丘の演奏が楽しみだ。

 

 ◎日本フィル」演奏会杉並公会堂

 ○10月13日、新装なった杉並公会堂で、杉並区と友好提携を結んでいる日本フィルハーモニーの「シーズンコンサート・秋」(指揮:沼尻竜典、杉並区教育委員会後援)が開かれた。

 

 ○①シベリウス交響詩フィンランディア」②グリーグピアノ協奏曲第1番(ピアノ:小川典子)③ショスタコーヴィッチ交響曲第1番の名演奏が、公会堂ホールを埋め尽くした聴衆を魅了した。因みに、地元杉並区を本拠とする日本フィルの定期演奏会サントリーホールで、公開リハーサルやシーズン・コンサート等は杉並公会堂で行われます。年末恒例の「第九」演奏会は、12月24日同公会堂であります。    

…………………………………………………………

 

『施設管理だより』第31号(2006.10.31)

 

 ◉めだかの学校

 

 ○巡回で理科室(2)に行くと、メダカ水槽に飼われている。何ヶ月もかけて理科の先生を中心に育て上げてきたのを、見てきているだけに、施設管理にとっても可愛い。

 

 ○当初はすごく小さくて、何処にいるか分からないぐらいだったが、今では悠々と泳いでいるのが確認できる。窓や室内の点検を終えた後、水槽に近寄って軽く手で叩くと、一斉に反応するのを見届けるのが、巡回の楽しみにもなっている。

 

 ○黒板には“めだかの学校”と大書されている。「♪めだかの学校はうれしそう」(茶木滋作詞/中田喜直作曲)という歌を想いだす。また、メダカを眺めていると、ドジョウ、カエル、イモリなどを捕まえて遊んだ幼き頃を、ふと想い出し、望郷の念に浸る。

 

いじめ、自殺、 パワー・ハラスメント

      

 ○この頃のテレビや新聞報道に接する度、悲しい思いがする。いずれも教育界を揺さぶる重大事件。学校の先生方は毎日心を痛めているだろう。われわれ学校で働く者にとってはもとより、一般国民にとってもきわめて深刻な問題だ。

 

読書量の低下と、「想像力」の低下

 

○最新の10月号「読書の秋、深まる」で、S校長は次のように指摘している。

→「残念ながら、日本人の読書量の低下は、心の豊かさに関連ある「想像力」の低下を招いているようである。このことは学力のみならず、いじめや犯罪の引き金にもなる可能性があり、深刻な課題となっている」

 ○こうした観点から、本校では授業前の15分間、全校一斉“朝読書”が行われている。

 

<合唱コン><音楽祭>終わる

 ○今年は仕事の関係で、合唱コンクールは午前の部しか聴けなかった。甲乙付けがたいと思った3年生のA組、B組は、やはり同点一位だったそうだ。

            

<天国と地獄>学校選択制の波紋~

 

 ○オッフェンバック(1819-1880)のオペレッタ<天国と地獄>があり、序曲が有名だ。

 

 ○昨朝の新聞広告で、雑誌『AERA』最新号の目次“公立小中の天国と地獄”をみた。「きっと杉並区のことも出ているに違いない」と直感して書店に駆けつけた。案の定、書き出しは杉並区である。

 

 ○その中に「区立中学入学率全校ランキング」があり、杉並区内23中学校の04年と06年の“入学率”と“学区外率”が掲載されている。正直こういうものは見たくない。

 ○学校選択制の目標やメリットが分からなくはないが、問題がありすぎるような気がする。歓迎する向きもあるようだが、格差がもちこまれ混乱が広がっているのは事実だろう。

 

 ○23区中19区の中学校が導入しているが、世田谷区は導入しない道を選んだ、と書かれている。人気校に集中するあまり入学者ゼロ校が出るとは、異常に思える。

………………………………………………………………………………………………

…………………………

写真:Atelier秀樹

…………………………

『秀樹杉松』131巻3957号/2022.7.10 /hideki-sansho.hatenablog.com  No.997