城島明彦著『家康の決断』を読む!
◉城島明彦『家康の決断 天下取りに隠された7つの布石』
、、、など、今年は””家康ブーム”ですね。
『家康の決断』(城島明彦)を読みました。著者の城島明彦氏は、本書「はじめに」で以下のように書いています。
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○戦国の三英傑を桜に喩えると、信長は「しだれ桜」、秀吉は「八重桜」、家康は「不断桜」ではないかと、私は思う。(本書p.003)
○不断桜は、春だからといって華やかに咲くわけではない。だが、夏や秋にも花を咲かせ、冬になると花の数はかなり少なくなるが、それでも咲いている。
○家康は、信長のような派手な人ではなく、秀吉のような陽気な人でもなく、忍耐の人。その生涯が私には不断桜と重なるのだ。(同上)
○家康の人生は、降りしきる雪の中の「竹」に似ている。葉に雪が積もると、丈は大きく撓むが、折れずに耐え続け、パッと雪を跳ね飛ばす。「撓む(たわむ)」は「撓る(しなる)」とも言い、音読みでは「不撓不屈」の「撓」である。どんな困難、辛苦に遭っても挫けない。(本書p.007)
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「おわりに」で、城島氏は次のように締めくくっています。
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○戦国の三英傑が大河ドラマになった頻度は、家康が今回で2回、秀吉2回、信長1回である。NHKが家康を大河ドラマにした最初は、日本がバブル経済に突入3年前の1983(昭和58)年で、「時代の大きな転換点」に放送された点に注目したい。
○”不安定な混迷時代”の今も「大きな転換点」にある。問いかけ型タイトル「どうする家康」は、そんな時代にピッタリだ。家康は、我慢に我慢を重ねて、平和で安定した時代を実現した人物だからだ。
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著者:城島明彦 氏 ↓
<著者:城島明彦>
○本書の「著者略歴」によれば、著者の城島明彦(じょうじま・あきひこ)氏は、
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昭和21年三重県生まれ、早稲田大学政経学部卒業。東宝を経て、ソニー勤務時に「けさらんぱさらん」でオール讀物新人賞を受賞し、作家となる(上掲参照)。
*註=「10年後輩の同門」にびっくりしました。
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○本書未読の方は「是非ご一読を!」。
<写真=Atelier 秀樹>
『秀樹杉松』142巻4166号2023.8.19(ブログ投稿第1206号)
/ hideki-sansho.hatenablog.com.No.1206