秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

羽根田 治『道迷い遭難』(文庫版) を読む

○富士山麓の次男から「本を送りました。最近読んでとても興味深かったので」。嬉しくなって早速読んでいます。

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 本書『道迷い遭難』の構成は、

 ○南アルプス・荒川三山

 ○北アルプス常念岳

 ○南アルプス北岳

 ○群馬・上州武尊山

 ○北信・高沢山

 ○房総・麻綿原高原

 ○奥秩父・和名倉山

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巻末の「近年の遭難事故」によれば、

「1980年代ごろから始まった中高年の登山ブーム以降、遭難者の多くは中高年層である」。

「中高年層、とくに六十歳以上の高齢者の遭難に歯止めがかからないのは、リタイアした団塊の世代が老後の楽しみとして山に登り始めたことが一因にあると見られる」。

 

<携帯電話>

「携帯電話の普及が道迷い遭難事故の一因に」の見出しに驚きました。

「道迷い遭難が多発する要因として見逃すことができないのが携帯電話の普及である」。

「以前なら道に迷ったりしても自力で何とか下山していたのに、今は困ったらすぐに警察に電話してしまう」

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<写真=Atelier 秀樹>

『秀樹杉松』142巻4170号2023.8.24(ブログ投稿第1210号)

/ hideki-sansho.hatenablog.com.No.1210