秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

今野敏『神々の遺品』を読む.。初めて出会った作家ですが、すごい面白く勉強になりました。

 

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「新宿ともしび、2年間の思い出」11回シリーズ、やっと終了したので、久しぶりに読書を取り上げます。この間、馳星周『雨降る森の家』、磯田道史感染症の日本史』、今野敏『神々の遺品』の3冊を読み、それぞれ「読んで良かった」。

 

 

今回は今野敏『神々の遺品』(新装版、双葉文庫、2020)を取り上げます。

書店の文庫本コーナーで、この本に出会いました。著者は私にとって初顔。書名だけでは内容は不明だったが、表紙カバーの「ピラミッドに秘められたメッセージ」「古代文明の謎にせまる」の“宣伝文句”に目が行きました。「タマにはこう言う本をも読んでみようかな」と購入。

 

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いま「宣伝文句」と書いたのは、正式名称を忘れたから。ネットで「出版物の宣伝文句」と検索したら、「キャッチコピー」「キャッチフレーズ」と出てきて、やっと思い出しました。(ウィキペディア ja.m.wikipedia.org

キャッチコピー、キャッチフレーズとは、主に商品や作品の広告など、なんらかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章。キャッチコピーで商品の印象が決まると言え、その出来如何によって売れ行きが大きく左右されることになるため、重要視される。キャッチコピーを含む広告コピーを創作する者をコピーライターという。

 

なるほど「キャッチコピーで商品の印象が決まる」か。書名だけではスルーしたかも知れないが、このキャッチコピーに惹かれて購入し、こうしてブログに投稿する気になったのですから、キャッチコピーの力は確か? それと、これを書くコピーライターもすごい。コピーライターから作家になる人がいるのも、なるほどと肯けます。

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さて本稿では、この小説の内容には直接触れず、書名とキャッチコピーの紹介にとどめます。

ここでは、著者の 今野敏 を紹介します。今野敏氏は私が初めて出会う作家で、本名「こんのさとし」、作家名「こんのびん」と読むようです。受賞した文学賞は、問題小説新人賞、吉川英治文学新人賞山本周五郎賞日本推理作家協会賞吉川英治文庫賞など。

 

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区立図書館HPで「著者:今野敏」を検索したら、482件が出てきました。単行本だけでなく、同じ書名の文庫本も多く発行されており、この作家の小説はよく売れ、よく読まれているようですね。文庫本表紙カバー裏には「レコード会社勤務を経て執筆活動に入り、ミステリーから警察・伝記・格闘小説まで幅広く活動とあります。

 

また、上記ウィキペディアには、次のようにも出てきます。→漫画原作者、武道家。ジャンル=警察小説。1989年参議院議員選挙に「原発いらない人びと」の候補者となるが、落選。日本ペンクラブ理事。日本推理作家協会代表理事。漫画家の石ノ森章太郎氏は父方のはとこ(またいとこ)。

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この本を読んでよかった、と思っています。知らなかったこと、考えもしなかったこと、こういう世界・小説もあるんだ、と気づきました。巻末の参考文献に出ている、グラハム・ハンコック、ゼカリア・シッチン、鈴木旭飛鳥昭雄、三上たける、、、。初めて知る名前ですが、こうした作家の小説も読んでみようかな、という気持ちになった。きのう早速、区立図書館に、鈴木旭氏の小説3冊取り寄せを予約しました。

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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』117巻3666号 2020.10.10/ hideki-sansho.hatenablog.com #706