馳星周『帰らずの海』を読みました。「警察小説」というジャンルの小説、とは知らずに。でも、読んでよかったです。
馳星周『帰らずの海』(徳間文庫)
本書カバー
本書カバー
<警察小説>
本書カバーのキャッチコピーは「警察小説の傑作」。松本清張とか森村誠一の「推理小説」は愛読しましたが、「警察小説」なるものは読んだことがありませんでした。そもそもこう言う呼び名は、最近ではないでしょうか。
ウィキペディア(ja.m.wikipedia.org)に伺いをたてると、こうでてきました。
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推理小説(ミステリー)の一つの形式であり、警察官もしくは刑事、あるいは彼らを含む警察機構や組織の事件・犯罪に対する捜査活動を軸に展開する小説のジャンル。
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推理小説の中で主役を張ることが多い探偵に対して「脇役」的存在であることの多かった「警察官と言うポジションを主人公、またはそれを中心とした立場に置いたもの。
本書を読み、そして今紹介したウィキペディアの定義で、「警察小説」なるものを知りました。正直言えば、この種の小説にはあまり関心がなく、読むこともないと思いますが、次の理由・契機で本書を紐解きました。
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1)『少年と犬』『四神の旗』『比ぶものなき』『陽だまりの天使たち』を読んで感動した馳星周の作品であるから
2)書名の『帰らずの海』に惹かれて
読んだ感想を言えば、これまで知らなかったジャンルの小説、「なるほど、こう言う世界もあるのか」。どう言う世界かは、本書の内容に関わるので触れませんが、馳星周氏はなかなかの作家ですね。色んな小説を書いているので、どれか一つでもお読みくださることを、お薦めします。
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写真:Atelier秀樹
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『秀樹杉松』122巻3774号 2021.5.1/ hideki-sansho.hatenablog.com #814