何年前になるかな、佐伯泰英さんの文庫小説を夢中で読みました。
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『居眠り磐音 江戸双紙』『酔どれ小藤次』『密命』『吉原裏同心』『夏目影二郎始末旅』『鎌倉河岸捕物控』『古着屋総兵衛』など。いずれも長編で、『居眠り磐音』などは51巻(冊)の大長編でした。
”文庫書き下ろし時代小説”という新しい分野の開拓者として知られる。普通は新聞・雑誌への連載→単行本を経ての文庫本が多いですが、最初からいきなり文庫本。しかも優れた時代小説。私の大好きな作家の1人です。
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佐伯泰英『照降町 四季』(文春文庫 2021)
(一)初詣で (二)己丑の大火
(三)梅花下駄 (四)一夜の夢
先日書店で、佐伯泰英『照降町四季』(てりふりちょうのしき:全4冊)を発見、早速読み始めました。
今ちょうど2冊目の「己丑の大火」を読み終わるところですが、4冊完読を待たずに、本ブログ『秀樹杉松』で取り上げたい気持ちにかき立てられました。
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(一)初詣で ↑ (二)己丑の大火 ↑
(三)梅花下駄 ↑ ( 四)一夜の夢 ↑
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「己丑の大火」はあまり記憶にないので、「江戸の三大火」をネットで調べたら
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○明暦の大火(振袖火事)(1657)、○明和の大火(目黒行人坂の大火)(1772)、○文化の大火(丙寅の大火)(1806)、と出てきました。
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己丑(つちのとうし=きちゅう)を調べたら、文政12年(1829)が該当する。そこで「江戸の火事」でネット検索したら、
文政の大火 (己丑の大火、神田大火、神田佐久間町火事)
と呼ばれることが、わかりました。因みに、焼失家屋は37万、死者は2800人余りに達したそうです。
神田佐久間町は幾度も大火の火元となったため、口さがない江戸っ子は「悪魔町」と呼ぶほどであった由。(以上、いくつかのネット情報による)
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写真:Atelier 秀樹
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『秀樹杉松』125巻3831号 2021.10.6/ hideki-sansho.hatenablog.com #871