シルバーに思う ~ ”知る婆” と ”知らん爺”? ~ 黄金時代に次ぐ銀時代
何歳から「シルバー」か知らないが、高齢者という意味なら65歳以上でしょうか。高齢者一般をシルバーと呼ぶが、狭義では「シルバー人材センター」の会員として働く人をいう。私もその一人ですが、人材には程遠い木材か石材。それにしても「人材」は身に余る名称ですね。単に「シルバーセンター」なら老人クラブに聞こえますから。
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高齢化社会が拡大発展し、シルバー世代(silver age)は元気で楽しく生活し、多くの高齢者が「シルバー人材センター」の会員として働いています。今や「シルバー時代」と言ってもいいでしょう?
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そこで、「シルバー」と言う用語を本格的に調べてみました。何種類かの英和辞典を調べ、ネット検索を大掛かりに展開しました。いろんな事がわかり、すごい勉強になりました。」
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どうやら、ギリシャ・ローマ神話に関係するようです。伝説には4つの時代~黄金(Golden)・白銀(Silver)・青銅(Bronze)・鉄(Iron)~があるそうです。
古代ギリシャの詩人ヘシオドスが、人類の歴史を4期に分けた。
◉ 黄金時代 (Golden Age)
4時代の最古で、人間が純潔で幸福な繁栄の生活を送ったという。地上には永遠の春が続き、幸福と平和と正義に満ちた時代。人間はあらゆる患いを知らないで、安楽と平和のうちに、神々に愛され満ち足りて暮らすと言う理想的な時代。
◉ 白銀時代 (Silver Age)
○《the〜》[ギリシャ神話の]銀の時代。クロノスが支配した金の時代(golden age)に続く、ゼウスが支配した時代。永遠の春に代わって四季が作られ、人は家を造り農耕をしなければならなくなり、争いが生まれるようになった。神を敬わなくなり、ゼウスにより滅ぼされる。
○「黄金時代」(golden age)に次いで人々が幸福だったと言う時代。豊かさと無宗教が特徴の、世界の第二の世界
○《the〜》[ラテン文学史の]白銀時代。アウグストウス皇帝時代の黄金時代に続く、紀元14〜138年。黄金時代よりやや見劣りがするものの、セネカ、タキトウス、マルクス・アウレリウスらを輩出した。
◉青銅時代(Bronze Age)
○《the〜》[ギリシャ神話の]青銅の時代。銀の時代の後に続く、ゼウスがトネリコの木から作った好戦的な人類の時代。青銅の家に住み青銅の武器を使ってお互いに殺し合った。
○[考古学] 青銅器時代:武器・器具・装身具などの製作に青銅が基本的な材料として用いられた時代。考古学ないし歴史学において、石を利用した石器の代わりに青銅を利用した青銅器が主要な道具として使われた時代を指す述語。
◉鉄時代(Iron Age)
《the〜》[ギリシャ神話の]鉄の時代。金・銀・銅と続く人類の最後の時代区分。ヘシオドスが現代として捉えた神が見放した堕落した人間からなる苦痛に満ちた時代。
[考古学] 鉄器時代の定義としては、青銅を利用した青銅器の代わりに鉄を利用した鉄器が主要な道具として使われていることが条件。
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そういえば、オリンピックなどの「金メダル・銀メダル・銅メダル」もありますね。ともすれば「金」にだけ関心が集りがちですが、「銀」にも注目が必要でしょう。今の社会は、黄金世代(現役)と白銀世代(シルバー)の共存・協力で成り立っているようです。
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<写真> Atelier秀樹
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『秀樹杉松』127巻3878号 2022.1.15 hideki-sansho.hatenablog.com #918