”三隣亡”の日に、神田川を歩く。
○このところ街中を歩いていたが、久しぶりに「神田川」を歩いてきました。出かける前に暦をチラッと見たら、今日は「三隣亡」となっている。「三隣亡はいいお日柄ではなかったな」と、歩きながらスマホ検索しました。
○私はもちろん「日柄」(六曜=大安、赤口、先勝、友引、先負、仏滅)を気にはしないが、大安と仏滅には人並みに注意しています。それ以外は、全く無頓着。
○写真を撮ってきたので、「三隣亡の日の神田川十六景」と題して、ブログに書くことにしました。わずか「十六景」なので、早速公開します。特別の風景があるはずもなく、平凡そのものの写真で、ご近所の方なら日頃見慣れている光景に過ぎないでしょう。
<神田川十六景>
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◉三隣亡(さんりんぼう)~ウィキペディア)
○選日(せんじつ)
選日とは、歴注上において、干支の組み合わせによってその日の吉凶を占うものであり、六曜・七曜・十二直(中段)・二十八宿・九星・歴注下段以外のものの総称である。撰日・雑注。
○三隣亡 (さんりんぼう)とは選日の一つ。
三隣亡の由来は全く不明で、いつ頃から三隣亡の慣習が始まったかは判明していないが、江戸時代に入ってから確立されたとの説が有力とされている。
○三輪亡は江戸時代よりも前に古い暦注解説書には書かれてはおらず、江戸時代になってから見られるようになっている。
○江戸時代の本には「三隣宝」と書かれ、「屋立てよし」「蔵立てよし」と記されており、現在とは正反対の吉日だったことになる。これがある年に、暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違い、それがそのまま「屋立てあし」「蔵立てあし」と伝わってしまったのではないかとされているが、真偽は不明である。
後に「三隣宝」が凶日では都合が悪いということで、同音の「三隣亡」に書き改められた経緯がある。三隣亡は少し前までは建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされた。その字面からこの日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされたためである。
現在でも棟上げなど建築に関することの凶日とされされ、建築関係の行為は避けられることが少なくない。「高いところへ登るとけがをする」と書いてある暦もある。
新潟県や群馬県の一部では、三輪亡の日に土産物をもらった者は没落し、送った方は成金になるという言い伝えがあるので、三隣亡の日に贈り物を贈ることは避けるのが風習となっている。
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文と写真=Atelier秀樹
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『秀樹杉松』136巻4056号 2023.1.12 hideki-sansho.hatenablog.com #1096