


「ともしび」というと、新宿ともしび店のことだと思ってましたが、実は
「音楽文化集団ともしび」があることを、前ともしび社長の大野幸則さんの著書『うたごえ喫茶ともしびの歴史』で、正式に知りました。
ともしびHP(tomoshibi.co.jp)によると、「音楽文化集団ともしび」として取り組んでいるのは、うたごえ喫茶・出前うたごえ・オペレッタ劇団・ともしび音楽企画・音楽出版・ともしび音楽講座・大うたごえ喫茶・季刊ともしびの発行、など。つまり「ともしび喫茶」は「音楽文化集団ともしび」が経営していることになるようです。「ともしび」と言えば狭義には「うたごえ喫茶ともしび」、広義には「音楽文化集団ともしび」。
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ところで、「ともしび」は災害復旧支援活動をしています。「被災地にとどけ!歌の力支援募金」もその一つで、募金総額は12,236,740円(2019年6月末現在)。2011東日本大震災、2016熊本地震などへの支援活動を展開しております。
災害で普通となった鉄道について、「復興支援うたごえ列車」を走らせています。HPによれば、主なものは以下の通りです。
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① 2014/6/8 岩手県三陸鉄道復興支援「うたごえ列車」北リアス線(宮古→久慈駅)
② 2015/6/7 三陸鉄道南リアス線支援「うたごえ列車」(釜石→盛)
③ 2016/6/11-12 三陸鉄道「うたごえ列車」
④ 2017/6/10-11 三陸鉄道復興支援「うたごえ列車」
⑤ 2018/6/9-10 三陸鉄道復興支援「うたごえ列車」北リアス線 宮古
⑥ 2018/5/27 只見線復興支援「うたごえ列車」
⑦ 2019/10/ 6 只見線復興支援「うたごえ列車」
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私は、⑦ 2019/10/ 6 只見線支援「うたごえ列車」に参加しました。参加が決まった時点で、<秀樹杉松>2019/9/2号に「只見線復興支援うたごえ列車に乗りましょう」を投稿し、2019/10/6号に「只見線復興支援うたごえ列車に参加」を投稿しました。この二つの号を、本号に再録しますので、お読みください。
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1)「只見線復興支援うたごえ列車」に乗りましょう!
~「秀樹杉松」2019/9/2号 の再録
只見線復興支援「うたごえ列車ともしび」(10/5)に乗りましょう!
(撮影:Atelier秀樹)
JR「只見線」をご存じですか。只見湖とか只見ダムは聞いたことがありますが、只見線は知らなかったです。調べたら、福島県「会津若松」~新潟県「小出」が只見線(全線単線)でした。実は、来月上旬にその只見線に乗ることになりました。
2011年3月に発生した「3.11東日本大震災」直後の7月に「新潟・福島豪雨災害」がありました。この豪雨災害で只見線の会津坂下駅ー小出駅が不通になったのでした。1年半かけて復旧がかなり進みましたが、
会津川口駅〜只見は現在も不通で、この区間には代行バスが運行されているそうです。「3.11東日本大震災」で不通となった三陸リアス線は、今年3月にやっと全線復旧しましたが、「新潟・福島豪雨」で不通となった只見線は、再来年の2021年に全線復旧の見込みなそうです。
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私は歌が大好きなので、東京新宿の「歌声喫茶ともしび」に時々出かけて、下手な歌を“蛮声を張り上げて”歌って楽しんでいます。先日、吉田正勝さんが司会の日に行ったのですが、その時に来月10月5日(土)に、只見線復興支援の「うたごえ列車ともしび」が走ることを知りました。
「ともしび」が三陸リアス線の復興支援を続けており、只見線についても昨年に続いて今年も支援活動を広げることになったそうです。「ともしび」のこういった活動は偉いですね。
私はこれまで参加したことがなかったのですが、吉田正勝さんのお話を聞き、店内におかれていたチラシを見て、「よし俺も参加しよう!」。早速、チラシに記載されている「旅行企画・実施」の「喜多方観光バス」旅行事業部に電話で参加を申し入れました。
私は福島県ではありませんが「東北出身の都民」です。同じ東北出身者として、(女房の福島県出身は関係ありませんが)戊辰戦争を最後まで戦った福島(特に今回行く会津)が大好きです。災害支援の気持ちに加えて、こういった「歴史認識」も込めて、今回急遽会津若松、そして只見線に出かけることにしました。
それと大好きな作曲家古関裕而の「福島市古関裕而記念館」に、10/4に行くことになっています。(古関裕而については、本ブログの次号あたりで取り上げる予定)
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この企画をご存じない方もおられるでしょうが、このブログをお読みいただいた方も、宜しかったら、この「うたごえ列車」に乗りませんか。私も初めて参加しますので、お待ちしております。只見線復興支援「うたごえ列車」実行委員会のPRチラシの写真を掲げます。ご覧ください。
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うたごえ列車 ともしび
○旅行日 10/4(金)~5(土)
○旅行代金 一人 37,000円 (二日間の場合)
但し、うたごえ列車(10/5)のみの場合は、一人 5,000円(弁当代込み)
○申し込みは 喜多方観光バス旅行事業部(電話:0241-21-1100、Fax : 0241-22-0700)
○日程は以下の通りです。
*10/4(金)
福島駅〜(バス)〜福島市古関裕而記念館〜(バス)〜会津若松市市内〜(バス)〜鶴ヶ城(会津若松城)〜(バス)〜ほっとぴあ新鶴(宿泊)、(夕食)うたごえ懇親会
*10/5(土)うたごえ列車
会津若松駅〜(JR只見線)〜会津高田駅〜(只見線)〜会津川口駅〜(バス)〜沼沢湖周辺〜(バス)〜会津川口駅〜(只見線)〜会津高田駅〜(只見線)〜会津若松駅〜(バス)〜郡山駅
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『秀樹杉松』110巻2929号 2019.9.20/ hideki-sansho.hatenablog.com #569
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2)「只見線復興支援うたごえ列車」新宿ともしび のイベントに参加しました
~「秀樹杉松」2019/10/6号の再録
JR只見線復興支援「うたごえ列車」新宿ともしび のイベントに参加しました。会津は素晴らしいところですね!。福島の「福島市古関裕而記念館」も見学しました。記念館、うたごえ列車、バスで、「高原列車は行く」(古関裕而作曲) を、何回もナンカイモ皆んなで高らかに歌いました。
1)2011年7月の「新潟・福島豪雨」の被災で、今なおJR只見線の会津川口~只見が不通(再来年復旧見込)のままです。その復興支援活動の一環として、
只見線復興支援「うたごえ列車」新宿ともしび のイベントが、10/4(金)~5(土)行われ、私も参加し昨夜帰宅しました。うたごえ中心の、とても有意義でかつ楽しい支援イベントでした。
2)私にとって初めての「うたごえ列車」であり、それと一度は行ってみたかった会津でしたので、とてもいい経験・勉強になりました。「新宿ともしび」のスタッフ・お客さんをはじめ、東京からも参加し、忙しい稲刈りの時期にもかかわらず、会津はもとより福島県内からも多く参加しました。参加者全員が元気な大声で歌い合いながら、交流を深め、復興の力を固めました。
3)初日のおととい(10/4)は「福島市古関裕而記念館」、鶴ヶ城(会津若松城)を見学しました。また、できたばかりの新鶴ワイナリーにもいって、ワインを飲みました。そして、会津美里町の新鶴温泉「ホットピア新鶴」に宿泊しました。
4)翌朝早起きして周辺を一時間あまり散策しましたが、道端に柿の木があり、完熟の実がたわわに連なり、何個か地上に落下していました。落ちたばかりと思われる熟柿を拾って皮を剥いて食べたら、甘くて美味しかったです。宿に戻って話したら、それは「身知らず柿」(身不知柿)という、会津美里町に古くから栽培されている柿だと教えてくださいました。そして名前の由来も。
5) ネットで調べたら、
会津「身知らず柿(みしらず柿)」の名前の由来は、何説かあるようです。
① 柿の木が重みで折れてしまうほどの大きさの、たわわな実をつけることから名付けられた
②あまりにも美味しい柿なので、身の程知らずにたくさん食べてしまう人間の様が由来
③昔々身知らず柿を足利将軍に献上したところ、「未だかかる美味な柿を知らず。(こんなにも美味しい柿を私は未だかつて知らなかった)」と将軍が絶賛し、気に入って名付けた。
の3説があるそうです。(「会津美里農研」aizumisato-noken.jpより)
⓸次のような由来説もあります。
→多くの実をつけることから「身の程を知らず」と言われ、そこから「みしらず柿」と呼ばれるようになった。(「会津物語」aizumonogatari.com から)
現在では皇室献上柿として知られている由。
6)私は偶然のハプニングでこの「身知らず柿」(甘くて美味しい)を食したのですから、なんか、将軍にでもなった気分。(済みません、身の程も知らずに)
今回の旅でいろんな経験・体験をしましたが、それを列挙するスペースはありませんが、この「身知らず柿」はどうしても記録したかったです。
7)宿泊した新鶴温泉のあった会津美里町は文字通り「美わしの里」でした。そして、会津は素晴らしいところでした。只見川は湖かと見違えるほど、広く悠然とした美しい川でした。
8)会津川口駅で電車を降りて、沼沢湖へ向かいました。相当の高地らしく、右に左に頻繁にカーブしながらバスで上り下りし、日光イロハ坂を彷彿させます。
ネットによれば、約4万5千年前と約5400年前の大規模な噴火によって誕生したカルデラ湖で、一連のカルデラや溶岩ドーム群を総称して「沼沢火山」と呼ぶそうです。道理で「沼沢湖」は高いとろろにあるわけですね。
9)福島市出身の古関裕而さんの人気は高く、同氏作曲の 高原列車は行くは、あちこちで何回も歌われました。来年の朝ドラ「エール」(古関裕而夫妻がモデル)でも、この曲が流れるのでしょうか。今から楽しみですね!
10) 最後に、会津に行って「うたごえ列車」ともしび に参加できて幸せでした。撮ってきた写真の一部を掲載します。なにせ、電車やバスに乗り、しかも歌をうたうわけですから、写真を撮るチャンスに乏しく、窓外の風景はほとんど撮影できませんでした。その中から、若干をアップします。
11)自分が撮った下手な写真ばかりではなんですので、「JR只見線利用促進実行委員会」の「只見線車窓ガイドブック」と、「福島県生活環境部 只見線開発準備室」の「逢いに来たよ!ただいま、只見線 ー只見線 ガイドブック2019」
の2冊に所収の写真を、各1葉お借りしました。ありがたく感謝申し上げます。(この二つの冊子は今回のイベント参加者に配布されたものです)
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小川邦美子さんと吉田正勝さんのリードで、記念館内で、♭高原列車は行く(古関裕而作曲)をみんなで歌いました。
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荒城の月碑(鶴ヶ城郭内)
「荒城の月碑」前で「荒城の月」を歌う
(歌リード吉田正勝さん、アコーディオン中西たみ子さん)
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新鶴ワイナリー(会津美里町に2019.5にオープン)。ここで、皆いい気分になりました。


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沼沢湖 カルデラ湖。「妖精美術館」などあり。沼沢湖畔で昼食をとり、そのあとみんなで歌いました。
昼食のあと、沼沢湖畔でみんなで歌う
歌リード: 吉田正勝さん、小川邦美子さん、
アコーディオン:中西たみ子さん、ひろせめぐみさん
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ホットピア新鶴(夕食・懇親会・宿泊)
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翌朝、ホットピア新鶴周辺を散策しました。
たわわに実る身知らず柿 (本文4〜6参照)
葡萄(ぶどう)
梨(なし)
蕎麦(そば)
芒(すすき)..............................................
会津美里町マスコット
「あいづじげん」くんのお出迎え
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「うたごえ列車」出発式(会津高田駅)
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「うたごえ列車」車内風景
歌のリーダー吉田正勝さん小川邦美子さんの息の合った進行、とてもよかったですね。おかげさまで、乗客みんなが楽しく元気に、歌に酔いしれました。ありがとうございました!
(歌リードとパーフォーマンス)熱演する小川邦美子さん
(踊りも登場)みなさん上手ですね!(私は大の苦手)
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アコーディオンの中西たみ子さん、ひろせめぐみさん。
お二人のアコーディオン伴奏なしには「うたごえ列車」はあり得ません。とても素晴らしい演奏でした。揺れる車内での演奏は大変だったと思いますが、しかも、演奏しながら客席を回るなど、ただの伴奏ではなく、歌う乗客と一体となった見事なものでした。心から感謝と御礼を申し上げます。
中西さん(左)は超ベテラン。ひろせさん(右)はピアニストですが、アコーディオンに魅せられ、中西さんの教えを受けて猛練習して、今回参加したそうです。素敵なお二人に感謝の拍手!
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最年少3歳のお嬢さんがおばあさんと一緒に参加、帰りにみんなと握手。将来の歌声指導者にきっとなるでしょう !
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車窓からの風景
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伊佐須美神社(岩代の国一宮・会津総鎮守、陸奥国二宮)/ 会津美里町「御田植祭」
毎年7月12日に行われるそうです。国の重要無形文化財。
(下の写真は掲示された写真を撮影したもので、実景ではありません)
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注)以上の写真全部、Atelier秀樹撮影
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以下の二つの写真は
「JR只見線利用促進実行委員会」作成の「只見線車窓ガイドブック」と、「福島県生活環境部 只見線開発準備室」作成の「ただいま、只見線ー只見線ガイドブック 2019」(うたごえ列車で配布)所収の写真からの転載です。素晴らしい写真ですね。ありがとうございます。〜本文11)参照〜
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会津美里 x 只見線 (手提げバッグ) 〜うたごえ列車内で配布されました〜
会津美里町キャラクター「あいづじげん」x 只見線応援キャラクター「キハちゃん」
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『秀樹杉松』110巻2934号 2019.10.6/hideki-sansho.hatenablog.com #574
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『秀樹杉松』117巻3661号 2020.10.2/ hideki-sansho.hatenablog.com #701