CORONA(コロナ)を辞書やネットで検索すると、
○光冠=太陽または月の光が、雲中の水滴で曲折されて生ずる美しい色の光彩、
○光環=光線の屈折により、太陽や月の周囲に出来る臨場の光=光輪=暈(カサ)
と出てきます。
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「太陽大気の最外層で、皆既食の時、黒い太陽の周囲に、ぼやけて見える光圏」との説明もあります。
こうした本来の天文・気象用語の他に、(スイセンなどの)小花冠、混ぜ物のない上等の長い葉巻、などとしても使われているようです。
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例によって、コロナを数字で表すと、567と967の二つになり、最初から2桁にすると、56(コロ)と96(クロ)になります。数字を頼りに、いろいろな言葉、表現を探ってみました。
◉ 56(コロ)
→
○転ぶ
○殺す
○コロリ(コレラ)
○ごろつき
◉96(クロ)
→
○黒(シロクロのクロ=犯罪の事実があると判定された容疑者)
○苦労(説明不要ですね)
○黒鼠(頭の黒いネズミ。金や物を盗み出し、主人の家に損害を与える雇人や番頭のたとえ)
○黒星(相撲の負け●)
○黒幕(表の最高権力者を裏で操る人物)
○黒枠(死亡・葬式の通知)
○黒日(黒い点をつけておく日。葬送以外の万事に悪い日)
○黒穂(黒穂病にかかって、黒色になった麦、粟などの穂)
○グロテスク
○愚論(くだらない意見)
~以上は、『新潮国語辞典 現代語・古語』を参照に、作成編集しました。
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どういう訳か、「ころ」「くろ」を含む言葉には、プラス思考のものは少なく、マイナスイメージが多いですね。コロナ(corona)は本来は学術用語(天文・気象)なのですが、コロナ禍に苦しんでいるわれわれ人類には、親しめないどころか「天敵」そのものですね。
コロナさん、いい加減にしてちょうだい!
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<写真> Atelier秀樹
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『秀樹杉松』128巻3881号 2022.1.18 hideki-sansho.hatenablog.com #921