秀樹杉松

祖父と孫、禾と木、松と杉

小川 哲『地図と拳』(直木賞受賞作)を読みました。

 

 600ページを超す、4.5cmの分厚い長編。スケールの大きさに圧倒されましたが、「直木賞受賞作品」なので読み切りました。

東大卒の小川 哲さんの『地図と拳』、出版広告によれば「日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説」。

2022年6月 第一刷発行、2023年1月 第八刷発行

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満州」舞台の作品で、しかも書名が『地図と拳』。普通なら読まない本ですが、「直木賞」にひかれて、80余歳の私はいろんな思いで読みました。”戦争を知らない世代”には、歴史の勉強にもなると思います。

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○以下は「アマゾンamazon.co.jp」情報によります。

 

小川哲『地図と拳』

 

【第168回直木賞受賞作】

【第13回山田風太郎賞受賞作】

 

「君は満州という白紙の上の地図に、夢を書き込む」

 

「日本からの密偵に帯同し、通訳として満州に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスにニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある<李家鎮>へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる」

 

「ひとつの都市が現れ、そして消えた。日露戦争後前夜から第2次大戦までの半世紀、満州の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。

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【著者紹介】

 

小川哲(おがわ・さとし)

 

 ○1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト<大賞>を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第38回日本SF大賞、第38回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回な直木賞候補となる。

 

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文・写真=Atelier秀樹

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『秀樹杉松』137巻4078号2023.2.18/hideki-sansho.hatenablog.com1118号